作家 島田荘司の
斬新すぎるミステリー小説でもありながら
悲しすぎる、男女の恋愛物語。

 

実際の事件を元に描かれた小説でもあります。

 

  
ロシア皇女アナスタシアを自称した
王族偽装者事件を起こした一人
アンナ・アンダーソン、
彼女を元に描かれたミステリーです。

 

果たして彼女は本物か偽物かを
作家、島田荘司がかなり壮大なスケールで
ミステリーとして描きます。

 

実際の事件では彼女は偽物と公表されてますが、
色々謎が多く未だ曖昧らしいです。
(すいません僕は詳しく知りませんので
ネット上で得た情報です)
でも、アナスタシアこの名前はよくは知らない
けど聞いた事ある人は多いかも・・・

 

小説ではアンナ・アンダーソンを
アナ・アンダーソン・マナハンとして
書いています。




アンナ・アンダーソンとは・・?

自殺未遂者として精神病院に収容された
アンダーソンは、自分はロシアから
処刑を逃れ脱走してきたアナスタシアで
あると周囲に説いた。

 

アナスタシアを自称したアメリカ人女性。

王族偽装者の一人である。

 

アナスタシアを名乗る偽者は、1920-30年代に
少なくとも30人が確認されているが、
その中でこれほどの支持を集めたのは、
アンダーソン一人である。

 

  
アナスタシアとは・・・・?

 

本名
アナスタシア・ニコラエヴナ・ロマノヴァ。

 

最後のロシア皇帝ニコライ2世とアレクサンドラ
皇后の第四皇女。

 

1918年臨時政府に家族と共に銃殺される。

埋葬された墓が不明の為生存説が浮上。

 

真意は定かではない。

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本と作家の情報etc・・

 

作家 島田 荘司

 

 

1948年10月12日生まれ
広島県福山市出身

 

広島県立福山誠之館高校、
武蔵野美術大学商業美術デザイン科を卒業。

ライター、ミュージシャンなどを経て、
1981年に名探偵御手洗潔が登場する
『占星術殺人事件』が
江戸川乱歩賞最終候補作品となり小説家と
してデビューする。

 

2015年3月には御手洗潔シリーズ初の映像化となる
『傘を折る女』が単発ものとしてフジテレビ系で
放送された。

 

さらに翌2016年6月には、出身地である
福山市制100周年を記念して地元福山を舞台に
映画化の為に書き下ろした『星籠の海』が
全国公開された。

 

このように還暦を過ぎても今尚旺盛な作家活動を
展開しており、現在日本の本格ミステリー界を
代表する巨匠であり、重鎮的存在でもある。

 

『引用:Wikipedia

 

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  • タイトル 「ロシア幽霊軍艦事件
  • 2001年 発売
  • ページ数 324p
  •  

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    ロシア幽霊軍艦事件~あらすじ

     

    物語は御手洗・石岡、二人の元に
    親友・松崎レオナ彼女から届いた
    一通の手紙が始まりだった。

     

    (松崎レオナ、度々御手洗シリーズに出て来ますが
     二人と彼女の関係は
    「暗闇坂の人食いの木」で起きた事件で
     知り合います)

     

    手紙の内容は
    倉持平八がアナ・アンダーソン・マナハンに
    謝っていたと伝えてほしい。

    そして、箱根のホテル冨士屋に掛かっている
    一枚の写真をアナ・アンダーソン・マナハンに
    見せてほしい。

    と支離滅裂な事が書かれてあった。

     

    困惑する2人は松崎レオナに電話し手紙の内容を
    追求するのだった。

    それでも意味が分からない2人は松崎レオナの話を
    元に順を追って二人で調べていく。

    まず向かったのは箱根のホテル冨士屋。

    そこに山奥にある芦ノ湖の湖に浮かぶロシアの
    軍艦の写真を見つけたのだった。

    ホテルの従業員の話を聞くといきさつは
    大正8年8月夏の終わり土砂降りの雨の真夜中に
    芦ノ湖の湖が光出し突然現れたと、
    それをカメラで撮り写真に収めたそんな馬鹿なと
    思う二人。

     

    しかし、この軍艦はロシアで作られた軍艦で
    証拠もありやはり突然現れたとしか言いようが
    ないと一体どうやってかは不明であるが
    まぎれもなくロシアの軍艦であると言う。

    大正8年・・・

     

    あの時代にロシアから日本の山中にある
    芦ノ湖に空を飛んできたというのか?

    もしくは時空を瞬間移動してきた・・・・

     

    イヤイヤ・・・ やはり、

    はりぼて・・・ 合成・・・と

    考える2人であったがホテル従業員の話は続く
    軍艦からは負傷したロシアの軍人が出てきて
    そのままホテルで介抱したと言う。

     

    こんなとんでもない事件なら大きな話題になる
    はずそう石岡はそこに言及した。

    やはり、合成、はりぼてによるトリック?

    悪戯の類ではと疑うが・・・・・

    従業員はさらに語る。

     

    この事実について日本軍から箝口令が出て
    いたという。

    頭を抱え悩む石岡に対し御手洗は口角をあげ
    面白いと一言・・・・

     

    さて、この突然湖に現れたロシアの軍艦は一体
    なんなのか?

    この事実を知っていた倉持平八とは
    アナ・アンダーソン・マナハンとは誰なのか?

    何者で謝ってほしいとは・・・

    一体、何を謝るのか?

     

    1枚の写真から大きな謎を呼んだ
    この事件の結末は如何に・・・・

     

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    ロシア幽霊軍艦事件~感想

     

    突然あらわれたロシアの軍艦。

     

    どうあらわれたのか不明なため幽霊軍艦と
    言われた1枚の写真。

     

    こんな無茶な展開をどう持っていくのか、
    またこの幽霊軍艦が現れたのは大正八年、
    1919年そしてこの一年後に
    アンダーソンの事件が起きる訳ですが
    幽霊軍艦に王族偽証事件さらに
    倉持平八なる人物繋がるようで
    繋がらないこのミステリー、一体どう決着を
    つけるのか楽しみな1冊でしたね。

     

    まず、アナスタシアについて御手洗、石岡が語り
    そしてロシア革命の説明を御手洗が話
    亡命したアナスタシアの行方の仮説、
    アナ・アンダーソンと倉持平八の二人の関係に
    ついての考察それらを元に石岡和己の推理、
    仮説この意見に対し御手洗潔の鋭い突っ込み、
    その仮説の穴を埋め話の形を作り出していく
    御手洗潔そしてアンダーソン、
    倉持平八の足取りをつかみ出していき辿り着いたの
    はアナスタシアの息子。

     

    まさかの息子登場で
    ほぼ謎を解くパズルのピースは揃い
    終わりに近づくのだが・・・・・

    さて、父親はだれかそして最大の謎がまだ残る
    例の軍艦である。

     

    その時代にそれを作ったのかと確かに可能では
    あるがその想像はなかったと終盤で解き明かされる
    それぞれの謎について御手洗潔は一体どの角度から
    事件を見ているのか、彼の推理と仮説は
    相変わらずスマートで苦労がなく感じられるが
    これが天才かと感じさせる存在であるなと。

     

    最後、本の中でアナスタシア本人の口から
    語られる真実、彼女の逃亡劇の凄まじさと
    一人の日本兵との出会いそして逃亡の為に
    使われた例の軍艦、もはやSFの世界であり
    現実から遠く離れた昔のような話である。

     

    この実際に起きた自称アナスタシアを名乗る
    王族偽装事件それを元に作り出された
    今回のこの物語、本物か偽者かの中に
    幽霊軍艦を仕込ませたミステリーは至るとこでの
    まさかの展開にかなり楽しめて読めました。

     

    全324ページのミステリー小説、
    一枚の写真と手紙を元に御手洗、石岡二人が
    ナイスコンビで見せる面白い本でした。

     

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    こんな本も読んでます。

     

     

     

     

     




     

     

     

     

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