「摩天楼の怪人」島田荘司。「オペラ座の怪人」?意外なトリックと怪人ファントムの怪異と正体に迫るミステリー小説

今回は島田荘司先生の探偵、
御手洗シリーズですが相棒の
石岡君と出会う前のお話です。

 

以前このブログで
島田荘司先生のミステリー小説
「占星術殺人事件」と
短編小説「御手洗潔のダンス」を
紹介しました。




本と作家の情報etc・・

 

作家・島田 荘司

1948年10月12日生まれ

広島県福山市出身

 

広島県立福山誠之館高校、
武蔵野美術大学商業美術デザイン科を卒業。

ライター、ミュージシャンなどを経て、
1981年に名探偵御手洗潔が登場する
『占星術殺人事件』が
江戸川乱歩賞最終候補作品となり小説家と
してデビューする。

 

2015年3月には御手洗潔シリーズ初の映像化となる
『傘を折る女』が単発ものとしてフジテレビ系で
放送された。

 

さらに翌2016年6月には、出身地である
福山市制100周年を記念して地元福山を舞台に
映画化の為に書き下ろした『星籠の海』が
全国公開された。

 

このように還暦を過ぎても今尚旺盛な作家活動を
展開しており、現在日本の本格ミステリー界を
代表する巨匠であり、重鎮的存在でもある。

 

『引用:Wikipedia

 

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「摩天楼の怪人」~あらすじ

 

1969年コロンビア大学の助教授を
勤めていた御手洗潔は知り合いの
ウィザースプーン教授に頼まれ病床に就いた
かつての大女優ジョディ・サリナスの
診察を頼まれた。

 

かかりつけの医師のはいるがいまいち年を
取り過ぎて診察に不安を感じ御手洗を
呼んだのだった。

訪れたのはジョディ・サリナスの住む34階建ての
高層マンションセントラルパークビル 。

 

迎えられたのはウィザースプーン教授に
劇作家ジェイミー・デントン
ジョディの息子フリップ・サリナス
フリップのフィアンセリサ・マリー・ワシントン
ジョディのかかりつけ医のカリエフスキー
医師だった。

 

診察に訪れた御手洗はジョディに会うが
すでに自分の死を感じ取ったジョディは
御手洗やその場に居合わせた者たちの前で
1921年、48年前若き日犯した自分の罪を
告白しだした。

 

まだ若手女優だったジョディは台風による大停電の
夜ここ34階の自室から1階に住む当時の
プロデューサーフレディック・ジークフリードを
拳銃で射殺したと・・・・

 

しかし、この告白には多くの謎があった。

台風による停電はわずかに15分間だけ
15分後に電気は復旧した。

ジークフリードが殺されのは停電中と警察の
調べで殺された時間が推定されていた。

 

さらに同じ階に住む住人によって停電中
ジョディ・サリナスの目撃 証言もあった。

また、ジョディが殺したとして彼女はどう
やって停電でエレベーターも動かない中
僅か15分の間で 34階から1階にいる
ジークフリードを殺して34階に
戻ってきたのか・・・

 

 
さらにジョディは語る自分が大女優としてここまで
昇りつめてこれたのはある紳士ファントムの
おかげであると・・・・

 
ファントムとの馴れ初めを語ったあと
ジョディ・サリナスはその息をひきとった。

その瞬間リサ・マリーの悲鳴があがった。

その悲鳴を聞いて全員が見た者は34階のガラスの
テラスの外に顔の半分が骸骨で体も半透明で
透き通り恐ろしい姿の亡霊が 現れた。

 

御手洗も絶句し、正体をつきとめる間もなく

その亡霊は消えた・・・・

ジョディの殺人の告白と共にここセントラルパーク
ビルでは多くの奇妙な殺人と事故があった・・・

 

御手洗潔はおもしろいと言わんばかりに

ジョディの事件、ファントムの正体について
調べ始める。

 

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「摩天楼の怪人」~感想

 

今回のお話は御手洗潔が石岡君と出会う前の物語。

石岡君の代わりを務めるのは劇作家 
ジェイミー・デントン。

 

このシリーズを読んでる方はジェイミーを石岡君と
感じるでしょうそれほど2人は似ているのです。

 

・・・面白いほどね。

 

物語の構成はジョディの告白から始まり
ジョディの事件、セントラルパークビルで
おこる様々な奇妙な事件を捜査それを
追うサミュエル・ミューラー刑事の過去編
間にファントムの心情を映した物語が挟まれ
そして、御手洗が謎を解く現在編の構成。

 

長い物語で過去に起きた様々な奇妙な事件が起き
ファントムという謎の紳士がいて現在編でも
謎の殺人も起きいろいろごっちゃになり混乱しそう
になるがうまいこと最後の方で
まとめてある。

 

さすが島田先生です。 
 

ファントムのジョディにかける情熱

ジョディのブロードウェイを思う情熱

これで起きたおおくの謎の連続殺人。

 

読み終わったあとファントムあんたすげーよと
彼に尊敬と敬意を抱く1冊でした。

 

 

こんな本も読んでます。

 

 

 

 

 

 

 

 

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