井上泉氏 徳山諄一氏の二人の
コンビで執筆する珍しい作家さんです。
ハイテク機器を駆使した誘拐ミステリー小説。
演じる、自作自演の主人公の演出と
仕掛けがお見事!
どこかデスノート的なものを
感じる小説だったよ。
本と作家の情報etc・・
作家・岡嶋二人
井上泉(いのうえ いずみ)と
徳山諄一(とくやま じゅんいち )による
コンビのペンネーム。
名前の由来は「おかしな二人」。
代表作は
『そして扉が閉ざされた』
『99%の誘拐』
『クラインの壺』
1982年 『焦茶色のパステル』で
第28回江戸川乱歩賞受賞これがデビュー作になる。
競馬・スポーツの知識は徳山に、
映像・パソコンの知識は井上に拠っていると
いわれる。
井上は初期のパーソナルコンピュータが
「マイコン」と呼ばれていた時代からの
コンピュータ愛好家であり、
親指シフトの支持者でもある。
誘拐をテーマにした作品は高い評価を受け、
「バラバラの島田」
(死体分断トリックの多い島田荘司)に対比して
「人さらいの岡嶋」・「誘拐の岡嶋」と呼ばれる
ことがある。
99%の誘拐 | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 68件 |
99%の誘拐~あらすじ
昭和51年生駒洋一郎は
がんの為47歳の若さでその生涯を閉じた。
彼が死ぬ間際まで綴った
手記には昭和43年に起きた事件
-
「3億円強奪事件」
その同年に起きた自分の息子
生駒慎吾(当時5歳)の誘拐事件。
誘拐事件は犯人、動機は未解決のまま幕を
閉じたはずだったが生駒洋一郎は事件について
詳細に事細かく大学ノート3冊分に書き
記していた。
そして、昭和62年、年末かつて誘拐された
生駒慎吾は24歳。
彼はある一流企業でコンピューター設計技師として
働いており仕事の為その年カナダへ
発ったのであった・・・
カナダに立つ前彼は、
一つのプログラミングを起動させていた・・・
-
そして、翌年・・・
-
昭和63年2月1日
生駒慎吾の勤める会社の会長の孫が
誘拐された・・・
-
身代金は10億・・・
事件の概要は約20年前生駒慎吾が誘拐された時と
酷似した犯行でもあった。
何故ならこの誘拐の実行犯は生駒慎吾
自身だったのだ。
事件発生は昭和63年2月1日、
昭和62年年末にカナダの会社で仕事する彼が
どうやって誘拐をおこなったのか・・・
父の死を乗り越え、仕事も人生も順風満帆の彼が
一体何故こんな事を・・・
この誘拐の目的は一体・・?
彼が仕掛けた完全犯罪が今、幕を開ける!!
99%の誘拐~感想
誘拐がテーマですが凶悪な展開はなく初めから
誘拐犯はわかっているので何かの目的の
ためとだと分かります。
むしろ犯人の犯行手順、
仕掛け方や誘導が面白く、
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次はどうする、
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次はどうなると
楽しんで読んでました。
誘拐犯である主人公・生駒慎吾が、
孫を誘拐された被害者家族と行動を共にし、
一緒に犯人を追うと同時に被害者に
身代金受け渡しの指示をする1人二役を
にないます。
彼の巧妙な仕掛けと計画が見事で被害者側の隣で
事件を仕切るさまはまるで漫画デスノートでみせた
-
警察官でありながらキラ、
Lの隣でキラを追う八神月の雰囲気を
感じさせるストーリー展開はページをめくる
手が止まらなかったです。
今作は犯人側、被害者側と
2人の誘拐状況が描かれている訳ですが
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1つは「誘拐される側」
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もう1つは「誘拐する側」と
そこにそれぞれの犯人の心情が描かれていて
-
実に見事な展開をみせた物語になっていました。
YouTube始めました。
良かったら見に来てね。