誘拐犯と被害者が共に事件を追うデスノート的な展開が面白い~「99%の誘拐」 岡嶋二人

 

 

井上泉氏 徳山諄一氏の二人の
コンビで執筆する珍しい作家さんです。

 

ハイテク機器を駆使した誘拐ミステリー小説。

 

ルゥーの一言感想
主人公が誘拐犯!
誘拐犯を追いながら誘拐犯を
演じる、自作自演の主人公の演出と
仕掛けがお見事!
どこかデスノート的なものを
感じる小説だったよ。
ルゥー

本と作家の情報etc・・

 

作家・岡嶋二人

 

井上泉(いのうえ いずみ)と
徳山諄一(とくやま じゅんいち )による
コンビのペンネーム。

 

名前の由来は「おかしな二人」。

 

代表作は
『そして扉が閉ざされた』
『99%の誘拐』
『クラインの壺』

 

1982年 『焦茶色のパステル』で
第28回江戸川乱歩賞受賞これがデビュー作になる。

 

競馬・スポーツの知識は徳山に、
映像・パソコンの知識は井上に拠っていると
いわれる。

 

井上は初期のパーソナルコンピュータが
「マイコン」と呼ばれていた時代からの
コンピュータ愛好家であり、
親指シフトの支持者でもある。

 

誘拐をテーマにした作品は高い評価を受け、
「バラバラの島田」
(死体分断トリックの多い島田荘司)に対比して
「人さらいの岡嶋」・「誘拐の岡嶋」と呼ばれる
ことがある。

 

『引用:Wikipedia』




  • タイトル・「99%の誘拐」
  • ページ数・約431p
  • 発売日 2004年 6月15日
  •  

    99%の誘拐
    総合評価
    レビュー件数 68件
    2018年 10月時点でのAmazonでのレビュー評価です。

     

       

    99%の誘拐~あらすじ

     

    昭和51年生駒洋一郎は
    がんの為47歳の若さでその生涯を閉じた。

     

     

    彼が死ぬ間際まで綴った
    手記には昭和43年に起きた事件

      

      「3億円強奪事件」

    その同年に起きた自分の息子
    生駒慎吾(当時5歳)の誘拐事件。

     

    誘拐事件は犯人、動機は未解決のまま幕を
    閉じたはずだったが生駒洋一郎は事件について
    詳細に事細かく大学ノート3冊分に書き
    記していた。

     

     

    そして、昭和62年、年末かつて誘拐された
    生駒慎吾は24歳。

     

    彼はある一流企業でコンピューター設計技師として
    働いており仕事の為その年カナダへ
    発ったのであった・・・

     

     

    カナダに立つ前彼は、
    一つのプログラミングを起動させていた・・・

     

     

     

      そして、翌年・・・
      昭和63年2月1日

    生駒慎吾の勤める会社の会長の孫が
    誘拐された・・・

     

     

      身代金は10億・・・

     


    事件の概要は約20年前生駒慎吾が誘拐された時と
    酷似した犯行でもあった。

     

     

    何故ならこの誘拐の実行犯は生駒慎吾 
    自身だったのだ。

     

     

    事件発生は昭和63年2月1日、
    昭和62年年末にカナダの会社で仕事する彼が
    どうやって誘拐をおこなったのか・・・

     

    父の死を乗り越え、仕事も人生も順風満帆の彼が
    一体何故こんな事を・・・

     

     

    この誘拐の目的は一体・・?

     

    彼が仕掛けた完全犯罪が今、幕を開ける!!

     

      

    99%の誘拐~感想

     

     


    誘拐がテーマですが凶悪な展開はなく初めから
    誘拐犯はわかっているので何かの目的の
    ためとだと分かります。
     

     

    むしろ犯人の犯行手順、
    仕掛け方や誘導が面白く、

      次はどうする、
      次はどうなると

    楽しんで読んでました。

     

     


    誘拐犯である主人公・生駒慎吾が、
    孫を誘拐された被害者家族と行動を共にし、
    一緒に犯人を追うと同時に被害者に
    身代金受け渡しの指示をする1人二役を
    にないます。

     

     

    彼の巧妙な仕掛けと計画が見事で被害者側の隣で
    事件を仕切るさまはまるで漫画デスノートでみせた

      警察官でありながらキラ、

    Lの隣でキラを追う八神月の雰囲気を
    感じさせるストーリー展開はページをめくる
    手が止まらなかったです。

     

     

    今作は犯人側、被害者側と

    2人の誘拐状況が描かれている訳ですが

      1つは「誘拐される側」
      もう1つは「誘拐する側」と

    そこにそれぞれの犯人の心情が描かれていて

      実に見事な展開をみせた物語になっていました。

     

    ルゥー
    最近、チャンネル名Rokaで
    YouTube始めました。
    良かったら見に来てね。
      

     

      

     

    こんな本も読んでます。

     

    にほんブログ村 本ブログへ
    にほんブログ村

     

    にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
    にほんブログ村

     

    にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ
    にほんブログ村

     

    スポンサーリンク
    おすすめの記事