![中山七里の猟奇的なミステリー小説「連続殺人鬼 カエル男」描写は残虐だがストーリーは2転3転して面白い!!](https://kyoukara-nani-yomu.com/wp-content/uploads/2020/02/zombie-2554660_1920-e1582642864853.jpg)
ちょっと変わったタイトルとユニークな
表紙が気になり購入しました。
作家の中山七里さんはこの
「連続殺人鬼 カエル男」を執筆するにあたり
警察署内の描写が欲しく警察署内をウロウロ
徘徊して3回職務質問されたそうです。
コレを書いている時はただの
会社員で取材申し込みできなかったの事でした。
-
無断で警察所内うろつくなんて・・・
しかも3回も職質を受けるとは
警察の方はなんと思ったのでしょう・・・
このミステリーがすごいの最終選考に
残り受賞はのがしましたが、
選考委員の評価は高く出版が決定したそうです。
警察所内徘徊、職質3回は無駄じゃな
かったようですね。
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月~金曜日、
1日1時間で50ページ程読み進めれば
その週の土日の日に
3時間ほど使って読めば
読み終わるぐらいの物語だと思います。
![](https://kyoukara-nani-yomu.com/wp-content/uploads/2020/01/img133-e1578738794391.jpg)
購入しました。
まさかの展開を繰り広げつつ
人間の怖さと集団心理の怖さを描いた
お話でした。
本と作家の情報etc・・
作家・中山七里
岐阜県 出身
1961年 生まれ
活動期間2010年~
岐阜県の呉服屋の家に生まれる。
幼少期より常に本の虫で
将来は「本を書く人になりたい」と
話していた。
高校時代から小説を書き始め
投稿、応募するも
ひっかからず落選。
就職して 創作から身を引くのだった。
2006年ファンだった島田荘司のサイン会で
本物の小説家を前にして感銘を受け
20年ぶりに執筆を再開した。
その後2009年、
『さよならドビュッシー』で
第8回このミステリーがすごいで大賞を受賞。
『引用:Wikipedia』
ミステリー小説。
関西テレビが動画配信サービスU-NEXTと
タッグを組み『このミス』大賞ドラマシリーズの
第4弾として2020年1月10日よりドラマ化しました。
連続殺人鬼 カエル男 | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 126件 |
連続殺人鬼 カエル男~あらすじ
舞台は埼玉県飯能市。
事件の始まりはマンションの13階から
口にフックをかけられ吊り下げられた
女性の全裸死体。
死体の側にはひらがなでかかれた幼稚な
犯行声明文のメモ・・・
警察が捜査中にもかかわらず
第2の事件は起こる。
そのたびに置かれているメモ
-
「きょ・う・か・え・る・を・つ・か・ま・え・た・・・」
で始まる犯行声明文。
メディアはこの犯人をカエル男と呼び、
警察の捜査は何の進展もないまま
第3の殺人が起きてしまう・・・
警察の信頼もガタ落ちに・・・
そして、市内には未だ捕まらない
殺人鬼・カエル男が次の獲物を狙っている。
同じ市内で起こる猟奇的な連続殺人に
近隣住民の不安と恐怖はつのり
市全体がパニック状態に・・
主人公・古手川和也と
その上司・渡瀬、二人の刑事が追う
カエル男の正体とはただの異常者なのか
それとも・・・
![](https://kyoukara-nani-yomu.com/wp-content/uploads/2019/11/img099-e1572776020274.jpg)
剣の主人公でした。
連続殺人鬼 カエル男~感想
コイツが犯人かと匂わせといての目くらましが
非常に巧妙でよくできていると思います。
そしてまさかの3段落ちでしたが
さすがに引き延ばし方にだれるかと思いきや・・・
しかし、それが良かったです。
ドラクエで例えるならバラモス倒したらゾーマが
出てきたぞ、そいつを倒したら最後に
エスタークがいたよ、みたいな感じです。
そして市全体をパニック状態まで
陥れた猟奇殺人鬼・カエル男の
行為自体に意味を持たせた見せ方が
非常に上手く、
それが刑法39条
-
(心神喪失者の責任能力を無しとする法)に
つながり異常者が人を殺して
心神喪失の為、罪を逃れ更生施設で
治療後世に放たれる事への疑問と不満を
ついた事件に仕上がってました。
そのひきつけ方もうまかったと思います。
途中途中でカエル男誕生のストーリーも
織り込まれていていかにして
こんな猟奇的な殺人をするようになったのか・・・
何故、こんな人間になってしまったのかが
わかるストーリー展開もその先の展開に
興味をもたせる材料として
面白かったです。
印象的に残ったのはカエル男の
正体よりもパニックに陥った
住民達でしたね。
人間が身近に不安と恐怖
そしてその先に死を感じたら・・・
健常者が異常者に変貌するさまは
かつて読んだ漫画デビルマンの
最終巻、確か5巻かな?
それを彷彿させる描写でした。
(もし、デビルマン5巻を読もうとするなら
トラウマ覚悟で読んだ方が
いいかもしれません。
かなり過激な描写なので・・)
最後に密かに第二のカエル男が目覚める
終わり方、は個人的に好きでした。
この本で不満があるとしたら漢字です。
わざわざそんな難しい
漢字を使わなくてもと思いました・・・
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