今回は読んだ本は
島田荘司先生のデビュー作「占星術殺人事件」。
御手洗シリーズの第1作目にあたる
本格派推理小説!
御手洗シリーズといえば
今年の2015年3月7日にドラマスペシャル
「傘を折る女」を放送しました。
主演・玉木宏 (御手洗 潔 ・役)
堂本光一 (石岡和己 ・役)
勝村政信 ・ 坂井真紀 ・ 小西真奈美 ・他
「傘を折る女」は
中編2話収録の「UFO大通り」に収録されてます。
読めるので楽しい読書になるよ。
本と作家の情報etc・・
作家・島田荘司
1948年生まれ。
広島県福山市に生まれる。
広島県立福山誠之館高校、
武蔵野美術大学商業美術デザイン科を卒業。
ライター、ミュージシャンなどを経て、
1981年に名探偵御手洗潔が登場する
『占星術殺人事件』が
江戸川乱歩賞最終候補作品となり
小説家としてデビューする。
2015年3月には御手洗潔シリーズ初の
映像化となる『傘を折る女』が
単発ものとしてフジテレビ系で放送された。
さらに翌2016年6月には、出身地である
福山市制100周年を記念して地元福山を舞台に
映画化の為に書き下ろした『星籠の海』が
全国公開された。
このように還暦を過ぎても今尚旺盛な
作家活動を展開しており、現在日本の
本格ミステリー界を代表する巨匠であり、
重鎮的存在でもある。
『引用:Wikipedia』
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タイトル ・ 占星術殺人事件
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ページ数 ・ 約460ページ(文庫版)
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発売日 ・ 1987年7月8日(文庫版)
占星術殺人事件 | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 71件 |
「占星術殺人事件」~あらすじ
40年間多くの人達が解き明かせなかった
殺人事件。
あまりにも複雑でややこしい人間関係
迷宮入りまっしぐらのこの怪事件を
追う2人組。
探偵 ・ 御手洗潔
その助手 ・ 石岡和己
が過去をさかのぼり、多くを推理し
線をつなげていく。
いうなら彼ら2人は
シャーロック・ホームズと
ジョン・H・ワトスンといった具合の
名コンビでもある。
さて、始まりは一人の画家の
密室殺人から始まりる
さらに、その画家の6人の娘たちの
体の一部が切断されて
日本各地で転々と発見される。
切断された体の部分をつなぎあわせていけば
合計6人の死体ができあがる。
一か月で
7人もの人間を殺したのは一体
誰にも気づかれる事無く40年間逃げ延びた
犯人とは・・・
一人なのか複数なのか
何もつかめず40年・・・
画家が残した遺書の意味とは・・・
日本各地に捨てられた人の一部
は何を意味するのか?
星座に合わせて人体生成をもくろむ
者の仕業なのか?
謎の密室殺人、
そして6人のバラバラ遺体遺棄
6つの死体を日本各地へどう運んだのか?
天才・御手洗潔に叩きつけられた
この難問さーどう推理し見えなかった
線をつなげるのか!
「占星術殺人事件」~感想
ただ本を読むだけでは終わらず
読む側もこの事件を推理しながら
読む楽しさがあります。
所々に図での説明もあり事件について
分かりやすくこちらも参加できるよう
工夫できるようになっていて
面白いです。
難点は図をみせられ御手洗による
文章での説明が入るたび
読む手が止まり推理し考え込んで
しまうところですかね。
物語は実にいいです
ちゃんとドラマもあります。
不可解な疑問一つ一つ検証し
御手洗が推理するたびに
彼は石岡に問います。
二人の掛け合いが謎を解くといった感じで
2人の信頼、関係性が見える感じで
こういったところでも楽しく読めました。
御手洗潔の豊富な知識力と考察力
がしっかりとした道筋を見つけ出し
徐々に事件の真相に近づく緊張感・・・
最後のページで犯人の手記による
動機と手法、胸の内の告白が
しっかり描かれており
物語で不明だった点が明確になり
さらに犯人に同情しつつ
消える様にスッと物語が終わる
締め方は良かったです。