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ほんわか ほのぼの・・・
学生時代がちょっと懐かしく感じる
学内ミステリー。
長い題名ですが内容そのままのお話です・・・
犯人捜しにトリックも中々、そして桜子准教授がいいキャラしてる。
本と作家の情報etc・・
作家・望月 諒子(もちづき りょうこ)
1959年生まれ 愛媛県 出身
銀行勤務を経て、学習塾を経営。
2001年、『神の手』を電子出版で刊行しデビュー。
デビュー作「神の手」が
予想を上回る売り上げをみせ電子書籍から
文庫本として書店へと並ぶようになりました。
2010年、ゴッホの「医師ガシェの肖像」を題材にした美術ミステリー
『大絵画展』で
第14回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞。『引用:Wikipedia』
田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察 | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 8件 |
(2018年 7月時点でのAmazonでのレビュー評価です。)
田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察~あらすじ
立志舘大学に勤める大学院文学研究科教授
田崎浩二は春休み初日に
玄関ロビーの床の上で死んでいた。
死因は3階窓際に飾ってあった花瓶が落下。
それが田崎教授の頭に直撃、頭蓋骨陥没により死亡した。
しかし、花瓶が落下するには妙だ・・・
何故なら花瓶の前には落下防止のフェンスがある ・・・
同じく立志舘大学に勤める
大学院文学研究科准教授桃沢桜子42歳。
彼女の順風満帆な人生に足らないものは 男だけ・・・
そんな彼女が警察から
田崎教授の事故について 事情聴取 をうけた。
つい昨日 田崎教授と言い争った事についてだった。
言い争ったというよりも田崎教授を怒鳴り
つけたのは確か。
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「あらあら・・・わたし、疑われてる・・・」 と
思いつつも、きっちり事情を説明
無実を伝えた。
田崎教授の不審な死がきっかけで
研究室に集まる学生たちは
大学にまつわる都市伝説の話で
盛り上がっていた。
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それは消えたレポートを探す教授の霊。
そして、実際に桜子の研究室から大事な学生たちのレポートが・・・
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消えた。
これも教授の霊の仕業・・・
まさかと思いつつも・・・
次々に学内で起きる様々な怪奇現象。
そして、目撃者証言や被害にあう学生達 。
桜子は研究室の学生達と
田崎教授の死から次々に起こる
不可思議な事態を考察しだした。
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「田崎教授の謎の死 」
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「消えたレポート」
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「学内で起きる怪奇現象」
はたして都市伝説の正体とはいったい・・・
田崎教授の死を巡る桜子准教授の考察~感想
教授の不可思議な死に
都市伝説がくっついて
実際に起きてしまう怪奇現象。
2転、3転と転がる学生たちの推理は面白く
主人公・桜子准教授の考察も中々
楽しい。
物語自体は面白いです。
主要キャラもきっちり
役割をになっているしいい味出している。
終わりも動機もしっかりしていて
伏線回収もばっちりで最後のまさかの犯人
逆転展開も良く中身もあります。
しかし、少し読みずらい本題から度々脱線してしまい
あれ・・・なんの話だっけとなり
読み返すこともしばしば・・・
序盤は読むのに少々疲れを感じますが
後半からぐぐっと面白くなってきます。
約250ページと少ないですが
内容は中々濃く楽しめますよ。
主人公 桜子の
おっとり、ほんわか冷静な雰囲気の感じがそうさせるのか、
はたまた学生達の軽快なノリなのか、
なんとなくニヤつく ほのぼのミステリーでした。