小説「火車」宮部みゆき・あらすじ、感想。他人の人生を奪う透明人間とは?少々ネタバレありです。

映画、模倣犯、ソロモンの偽証で知られる
宮部みゆきのミステリーサスペンス小説「火車」。

 

底が見えない螺旋階段を下りていく気分を
味わえるミステリー小説でした。



一言感想
読むのが止まらない!

他人と入れ替わった誰かを追うサスペンスで
話がすすむたびぞわぞわくる小説だよ。
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本と作家の情報etc・・

 

  • 作家 宮部みゆき 
  • 1960年 12月23日 生まれ 
  • 東京都出身
  • 1979年東京都立墨田川高等学校を卒業
    卒業後、2年間のOL勤務
    その間
    中根速記学校で速記を学び速記検定1級を取得。
    1981年21歳から
    法律事務所に5年間勤務し、
    和文タイプライターのタイピストを担当した。

     

    雑誌広告で知った
    講談社フェーマススクール・エンタテイメント
    小説作法教室に1984年から1年半通う。

     

    小説教室の仲間に勧められ、
    試しにオール讀物推理小説新人賞に応募し、
    3回目の1986年候補になり、
    励ましの評価を貰って、小説家への道が見える。

     

    翌1987年に
    オール讀物推理小説新人賞を受賞し、
    短編
    「我らが隣人の犯罪」でデビューする。

     

    1992年に発表した
    『火車』は、クレジットカードローンによる
    多重債務問題を描き出し、
    山本周五郎賞を受賞した。

     

    テレビゲームが趣味であり、
    無類のゲーム好きとしても知られている。

     

    PlayStation 2用ソフト『ICO』を
    宮部から申し出て小説化した作品である。

     

    ゲーム、サントラとも『ICO』は
    かなりおすすめです。

     

    代表作に『ドリームバスター』、
    劇場用アニメ化された『ブレイブ・ストーリー』など
    ミステリーだけでなくファンタジー小説も
    書いています。

     

    2012年、『ソロモンの偽証』が3部作で
    原稿用紙4700枚という超大作として話題になった。

     

    1994年 と2011年にドラマ化。

     

    2012年に韓国で映画化されている。

     

    『引用:Wikipedia




    「火車」

    1992年7月 発売

    ページ数 約 582p

    火車 
    総合評価
    レビュー件数 473 件




    「火車」 宮部みゆき~あらすじ

     

    主人公・本間俊介 3年前に妻の千鶴子を亡くし
    一人息子の智との2人暮らしである。

     

    ある事件で犯人に脚を撃たれて現在休職中の
    本間の元に電話があった。

     

    妻側の親戚で従兄妹の和也君からだった。

     

    和也は母から本間が休職中と知り
    ある相談をしたい為
    刑事である本間に電話したのだった。

     

    その内容は失踪した婚約者を探してほしいという内容。

     

    彼女にクレジットカードの申し込みをさせた所
    カード会社から
    彼女が過去に自己破産していることが発覚。

     

     

    金融機関各所にブラックリストに載っている
    ことも判明した。

     

    彼女に事の真相を聞き出そうと
    問い詰めたら
    深い事情がある為少し時間が欲しい・・・

     

    その翌日から音信不通となり
    アパート、職場から彼女の姿は消えた。

     

    和也は彼女との結婚を両親から反対されており
    内緒で彼女の捜索をした為
    叔父である本間に頼んだのだった。

     

    和也の婚約者 
    関根彰子の捜索を進めるうちに
    彼女が本物の関根彰子ではなく
    関根彰子の
    戸籍をのっとった誰かという事が判明した。

     

    関根彰子の近辺調査をするうちに
    彼女の幼馴染の本多 保と知り合う事となる。

     

    彼の協力の元、
    和也の婚約者が関根彰子と
    どこで知り合いつながったのか徐々に
    明らかになる。

     

    そして
    関根彰子の戸籍をのっとた和也の婚約者に
    ついに出会う事となるが・・・



     

    「火車」 宮部みゆき~感想

     

    主人公(主人公は休職中の刑事です)の甥が
    自分の婚約者が突然失踪したので探してほしいと
    人探しから始まるのですが・・・・・

     

    この失踪した婚約者実は
    他人の戸籍を乗っ取って
    赤の他人と入れ代り偽って生活しているとわかり、
    じゃあこいつは誰なのか、
    この身分を乗っ取られた人間はどこへ行ったのか?

     

    それを追う形で話は進みます。 

     

    他人の人生をのっとり
    その人間としていきている彼女は何者か?

     

    この消えた二人、
    二人とも女性なのですが、
    主人公が
    この二人の過去を追う訳なんですが
    読んでて最初は、疑問と謎でこの二人が全く繋がらない。

     

    A(戸籍をのっとた女)とゆう女が
    Bとゆう女の身分を乗っ取り
    Bとして生きているのはわかる。

     

    しかしこの二人に接点が見つからない上、
    A(戸籍をのっとた女)が
    B(戸籍をのっとられた女)に
    なりすまして生きているメリットは何なのか?

     

    どうやってこのAが
    B(戸籍をのっとられた女)の身分を乗っ取ったのか?

     

    読んでてそこが非常に楽しみな展開に
    期待しました。
       


                                        
    わずかな手がかりをもとに
    徐々に見えてくる、
    AとB二人の女の過去・・・・

     

    だけど消えた二人の存在が
    読んでいて全く感じられない、
    きっとB(戸籍をのっとられた女)は
    A(戸籍をのっとた女)に殺されていて
    A(戸籍をのっとた女)は失踪の果て
    全てが露見してしまい自殺したのではと
    思いました。

     

    徐々に見えてくるA(戸籍をのっとた女)の過去を
    知ってそうかなと。 

     

    しかし、彼女A(戸籍をのっとた女)は
    次のターゲットを絞り込む為
    息を潜めて淡々と準備をすすめていた展開には
    ゾクゾクしました。

     

                                      
    自分の存在を必死に消そうとする
    この女A(戸籍をのっとた女)の執念が
    凄まじく
    手の込んでいることこの上ない。

     

    2転3転する彼女(戸籍をのっとた女)の人生の
    描き方には
    同情の念を読み手に与えつつ
    犯罪に手を染め他人の人生をのっとる彼女の鋭い感性と
    異常性と執念が
    見事に描かれている為
    存在するが
    ミステリアスな透明人間ができあがっている。

     

    彼女A(戸籍をのっとた女)は最後に
    何事もなかったかのように
    ある目的の為、
    喫茶店に現れます。

     

    その場に『主人公達』も
    待ち伏せしています
    そしてB(戸籍をのっとられた女)の幼馴染が
    彼女の肩に手をかける瞬間
    物語は終わります。

     

                                              
    彼女はいったいどんな顔をしたのでしょうか・・

     

    そしてなぜこんな事をと
    聞かれればこう言うでしょうね
    『ただ、幸せになりたかっただけなのに・・』と、
    人間が求める幸せの形は
    人それぞれですが
    彼女が求めた幸せは何だったのか。

     

    多額のお金なのか、
    幸せな家庭なのか、
    安堵ある人生なのか

     

    それは結局わからずじまいでしたが・・・

     

    読んだ人それぞれに答えがあるかもしれません。

     

    ページ数約580ページと
    やや長いかなと思われるページ数ですが、
    疑問に思われる事が少しずつ開かれて
    行くので
    先が先が気になる展開で
    飽きることなく読み進めていけました。

     

    途中、少々ややこしく感じましたが
    素晴らしく面白いミステリー小説でした。

     

    ネタバレのような感想になりましたが
    A(戸籍をのっとた女)の過去を本を読んで
    詳しく知ると彼女に同情すると共に
    彼女の恐ろしさに唖然です。

     

    彼女の顔が見えた気になるくらいラストは
    衝撃的な終わり方でした。



    こんな本も読んでます。

     

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