小説 ドラゴンクエスト4 「第3巻双華流浪」。
物語も中盤を超え、マーニャとミネアそして
勇者の登場です。
どちらも復讐の旅なりますが非常にサクッと
まとまった物語でした。
ゲームでは明かされなかったマーニャとミネア
そして勇者の始まりが垣間見れます。
3巻からはちょっとシリアスモードになってて
目が離せない。
本と作家の情報etc・・
著者 久美 沙織
1979年、『小説ジュニア』
(後の『Cobalt』)4月号において、
山吉 あい名義で、
『水曜日の夢はとっても綺麗な悪夢だった』
にてデビュー。
1981年、初の単行本『宿なしミウ』が出版される。
この後、コバルト文庫を中心に活躍する。
1989年、新潮文庫より『MOTHER』が出版される。
それまで後書きなどからゲーム好きであるとは
知られていたが、久美沙織にとってこれが初の
ゲーム関連作品であり、これを皮切りに
『ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説』など
エニックス関連作品などのノベライズを手がける。
以後、ホラー、ミステリーなどのジャンルにも
一定の成果を残し、現在に至る。
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小説・ドラゴンクエスト4
ドラゴンクエスト4「第3巻双華流浪」~あらすじ
姉の踊り子・マーニャと妹の占い師・ミネア
そして、2人の姉妹の 父・錬金術師
エドガンの弟子オーリン・・・
マーニャ、ミネア、オーリンこの3人には
旅の目的があった。
錬金術師であった父・エドガンの仇バルザックを
討つべく 彼を探しながら街から街へと3人は
放浪の旅を続けていた。
バルザックはエドガンが錬金術の研究中偶然作り
出してしまった 「進化の秘宝」を自分のものに
すべくエドガンを殺し進化の秘宝を盗み
出したのだった。
バルザックの目的とは一体・・・
そして、進化の秘宝の力とは・・・
姉の踊り子・マーニャと妹の占い師・ミネアは
父の仇討ちの旅で自分達の運命を知る事となる。
少年・ユーリルは自然あふれる森の中にある
小さな小さな村で平和に暮らしていた。
しかし、彼には沢山の疑問があった
自分とは似ても似つかぬ父と母・・・
幼き頃よりそばに使えていた
少女シンシアは10数年たった今でも
齢をとらず変わらない姿をしている。
そして、この村には子供が誰一人として
いないこと・・・
なにより何故、毎日厳しい剣や魔法の
訓練をさせられるのか・・
そんな、ある日魔物の軍勢に村は襲われた・・
一人生き残ったユーリル
「デスピサロ」その名だけが
唯一の手がかかりだった。
彼を求め勇者ユーリルの旅が始まった・・・
小説 ドラゴンクエスト4 「第3巻双華流浪」~感想
殺された父親の仇を探す姉妹の旅と故郷を
滅ぼされた少年の復讐の旅と前の
第1巻、第2巻と違い
この3巻目は2つの章の物語のテーマ自体重い
かなと思いきや・・・
モンバーラの姉妹では踊り子マーニャの視点から
描かれていることから見た目どうり
軽いノリと冗談めいた台詞により復讐という
陰鬱さは感じられない。
意外と明るいノリで物語が展開する。
一方、導かれし者たちではついにそれぞれの章の
登場人物に出会うわけですが展開が早い
サクサク物語が進みアッとゆうまに仲間がそろう。
ユーリルの出来事と仲間が集まる事がメインの
物語で最終巻4巻からの本格的な物語の展開に
期待といった少し物足りない序章的な
ドラゴンクエスト4 第3巻でした。