今回は以前・・・いやかなり前に読んだ、ですね・・
伊坂幸太郎さんの斜述小説を
紹介しようと思います。
個人的にあんまり読む気にならない
伊坂幸太郎さんの本ですが、
何故かたま~に読みたくなるのが不思議・・・
現在のストーリーでどう関係しどう影響してくるのか。
意味深なシーン、セリフ回しが多く
読みふけってしまう1冊だったよ。
本と作家の情報etc・・
作家 ・ 伊坂幸太郎
1971年生まれ
大学卒業後 システムエンジニアとして
働くかたわら文学賞に応募。
2000年 オーデュボンが新潮ミステリー倶楽部賞を受賞し
2002年 ラッシュライフが評論家に注目され
2003年 重力ピエロが世間で認知され始めた。
『引用:Wikipedia』
伊坂幸太郎、5本目の長編小説であり
第25回吉川英治文学新人賞を受賞しました。
本が出て約4年後、
-
俳優・濱田岳、瑛太によるダブル主演で
アヒルと鴨のコインロッカーは
2007年6月23日に映画化され公開されました。
もちろん、映画の主題歌は本の中でも神様の
声として度々出てくる、
ボブ・ディラン「風に吹かれて」です。
個人的に好きなドラマでした。
アヒルと鴨のコインロッカー | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 316件 |
アヒルと鴨のコインロッカー~あらすじ
引っ越してきたばかりの大学生・椎名。
明後日から始まるウキウキのキャンパスライフ
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ボブディランの「風に吹かれて」を口ずさんで
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引っ越しの段ボールを捨てに行った途中、
突如、現れた隣人。
その隣人は長身の美青年、名は河崎。
引っ越してきたその日、初対面の彼に言われたのは
-
「一緒に本屋を襲わないか」だった。
強引さと不思議な魅力を感じさる河崎の前で
断るタイミングと彼の雰囲気に飲まれ
なくなく一緒に本屋を襲撃する羽目となった。
さすがに本や襲撃は断ろうよ。
椎名は犯罪を犯した後ろめたさを負いながら
学生生活を過ごす事となってしまった。
そんな事は気に留めずフラフラと
椎名の前にいつも現れる河崎・・・
椎名は思う本屋を襲って一冊の広辞苑を
盗んだ、その理由はなんなのか?
そして不思議な青年・河崎、彼の
その魅力的な雰囲気はどこから来るのか・・・
過去と現在を行き来する斜述ストーリー。
アヒルと鴨のコインロッカー~感想
物語の冒頭から本屋を襲うシーンで
始まり主人公・椎名の
-
「何故こんな事に・・・」、の場面が
ギャグ漫画らしくて楽しくちょっと笑えました。
初対面で引っ越してきたばかりの隣人
椎名に対して一緒に本屋を襲おうと
言い出す所は予測不能過ぎてその先の
展開がかなり惹きつける。
本屋を襲う理由としてはかなり
バカっぽい理由でそんな事でと突っ込みを
入れたくもなるがその本当の理由を
知った時の心の中で
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「アぁ~・・」と言ってしまう程の
さわやかな悲しさみたいなものを感じました。
過去でのストーリーで絡み合う
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登場人物達が現在の物語に影響をもたらし
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脈絡のない本屋襲撃に繋がる話ですが
それをまとめるのが椎名の役割なっていて
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物語の内容を冒頭から最後まで
思い出すと彼の存在は読む側に一番近い位置に
いるんじゃないかと思います。
そして、 読んでいて現在編の
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ストーリーの主人公が椎名で
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過去編のストーリーがドルジの位置づけに
なるのだが、じゃあ、河崎は誰?となる・・・
この辺は読むとわかります。
河崎の存在は特別な気がしました。
そう、今回のこのストーリーで出てきた
ボブディランの様に
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彼もまた神さまになったんじゃないのかなと・・・
真実が見え隠れし最後まで本当の
想いが隠されていて読後に寂しいような
良かったような感覚に読んでよかったと
思う1冊でした。