ココム規定違反を
題材にしたミステリー・サスペンス小説です。
ココム規制違反とは簡単に説明すると
輸出販売した工作機械の技術が
軍事技術向上(米国の脅威)とされる技術を
含んでいるモノを知っていて輸出販売する事です。
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おもろい!!
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ラストまで目が離せない!
ストーリーもテンポが良くて
最後まで楽しませてくれる小説だったよ。
本と作家の情報etc・・
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作家 ・ 佐々木 譲
北海道出身
1950年生まれ
北海道夕張市生まれ。
北海道中標津町在住。
北海道札幌月寒高等学校卒業。
美術系大学への進学を断念したのち、
京都や東京などで溶接工、
自動車組立て工などのアルバイト生活を続ける。
1979年「鉄騎兵、跳んだ」で文藝春秋
「オール讀物新人賞」を受賞し、作家デビュー。
歴史や犯罪を主に題材に採り、
ジュブナイル小説も手がけている。
直木賞をはじめ数々の文学賞を受賞している。
社会派エンターテインメントで広く知られ
「新宿のありふれた夜」では
暴力団・ボートピープル・違法入国労働者など、「夜にその名を呼べば」では冷戦・警察など、
国内外の情勢に取材した作品で知られる。
『引用:Wikipedia』
夜にその名を呼べば | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 18件 |
夜にその名を呼べば~あらすじ
舞台は1986年ベルリン。
主人公・神崎 哲夫は
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日本の本社(横浜製作所)から
ベルリンにあるダミー会社(欧亜交易)
に出向して自社の製品をココム規制を
かいくぐり密貿易で東ベルリンに
売っていた。
製品納入に複雑な経路を使い決済には
スイッチ貿易業者を間に入れる入念な偽装を
施し規制をかいくぐっていたはずだが・・・
ココム違反が露見した・・・
本社である横浜製作所は日本の
記者たちに叩かれ大問題へと発展していた。
しかし、神崎哲夫はそれほど大きな
問題にはならないだろうと
勘ぐっていたが・・・
今回の取引のココム規制違反取引き
の仲介役が銃で撃てれ死亡。
さらに、神崎の会社(欧亜交易)の社長
西田が何者かに殺害された。
神崎は西田殺害の容疑者にされ
神崎自身も何者かに銃撃され命を狙われる
羽目になる。
本社の口封じと感じ取った神崎は
西ベルリンから東ベルリンへと
亡命した・・・
そして、5年後・・・
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神崎哲夫の母。
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あるフリーライター。
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横浜製作所 営業本部次長。
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警視庁公安部。
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そして、欧亜交易の社長、西田の娘。
それぞれ神崎哲夫からの手紙により
呼び出された。
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日時、場所は
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「10月18日小樽港へ」
5年前亡命して消息を絶った神崎哲夫。
殺し屋の手によりすでにベルリンで
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死んだと思われていた彼は生きていた?
北海道小樽港で5年前の事件の
真相を語るために彼は帰ってくる?
果たして5年前一体なにがあったのか?
ココム規制はなぜ露見した?
会社、上司に裏切られた彼の復讐が始まる。
夜にその名を呼べば~感想
ココム規定違反と聞きなれない言葉が目につく
この物語。
自分もココムて何?と思い
最初にこのココムについてネットで軽く
調べてから本作を読みました。
東芝機械ココム違反事件を読むとわかりやすいです。
そして知ると知らないじゃこの物語の
面白さががらりと変わると思います。
文章は読みやすいしミステリー要素も強く
ただのサラリーマン神崎哲夫に謎に
満ちている雰囲気を持たせる人物像へ仕上げる
ストーリー作りもいい。
最後の方ではこの呼び出したのが
誰かはなんとなくわかってしまいますが・・・
物語の背景や心情を思うと
この人が犯人ではとわかる感覚に切なさ
を感じさせる読ませ方が好きな終わり方でした。
文章の読みやすさ、ストーリーのテンポの良さ、
最後までちゃんとひきつけてのどんでん返しと
飽きさせない名作でした。