不夜城3部作・完結編「長恨歌」劉健一の最後は・・・歌舞伎町での偶然の出会いは・・・




不夜城3部作完結編ついに第1部の主人公劉健一の
その後と彼の最後をある2人の男女の逃亡劇を軸に
描かれます。

 

不夜城のラストで彼が最後何を感じ思ったのか、
そしてその後の彼の行方と目的について語られる
不夜城完結編です。

 

ルゥーの一言感想
第1部を彷彿させる第3部!

物語が進めば進むほど深い闇に沈む感じがいい・・・
そして、後の虚無感が・・・・たまらない。
ルゥー
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本と作家の情報etc・・

 

作家・馳 星周(はせ せいしゅう)

 

1965年生まれ

 

本名は坂東 齢人(ばんどう としひと)

 

ペンネームの馳星周は本人がファンである
スター周星馳の名前を逆にしたものである。

 

北海道苫小牧東高等学校、横浜市立大学文理学部卒業。

 

大学時代は内藤陳が
経営する新宿ゴールデン街のバー深夜プラス1で
バーテンのアルバイトをする。

 

勁文社の官能小説レーベル「グリーンドア文庫」の
編集者やフリーのゲームライターを勤めた後、
1996年8月、
『不夜城』にて一般小説作家としてデビュー。

 

第1作目不夜城(1996年)から
2作目鎮魂歌(1997年)

 

不夜城シリーズの完結編・長恨歌。



タイトル・「長恨歌」

 

単行本は2004年11月30日発売

 

文庫版は2007年7月25日発売

 

ページ数・約545ページ(文庫)

 

 

不夜城シリーズ 【全3冊 合本版】 『不夜城』『鎮魂歌』『長恨歌』Kindle版

 




不夜城「長恨歌」~あらすじ

 

楊遺民は死んだ歌舞伎町は長を失い
無法地帯となった・・・

 

劉健一は黒い噂だけを残しあるものを求め
歌舞伎町で静かに息をひそめていた・・・

 

舞台は混沌を極めた歌舞伎町である。

 

主人公・武基裕は15の時残留
孤児二世として中国から日本へとやってきた。

 

中国で 祖父が僅かなお金を使い果たし
戸籍を改竄した書類を作った。

 

彼はその書類を持って武家の親戚だと偽り
中国の貧困村を抜け出し武家の姓を名乗り
そして、日本で就職しサラリーマンとして
過去を思い出すことなく日本人らしく生きていた。

 

しかし、とある理由から表社会の堅気から
歌舞伎町の裏社会で東洋人グループに所属し
麻薬の密売に手を染めながら
仕方なく生きる羽目となった・・・

 

そして、ある日やくざ東明会との取引の
最中ボス韓豪(ハンオン)とその場にいた数名
が謎の2人組に銃殺された。

 

取引をめちゃくちゃにされた東明会は怒り
生き残ったグループの一員、武に犯人捜しを
脅し命じた。

 


また、武のように生き残った
連中がボス(韓豪)の
敵討ちだと武を中心に躍起になり動き出した。

 

犯人捜しにかつてのボス(韓豪)の敵討を
余儀なくされた武だが手がかりは
一切でてこない・・・・

 

そんな中、情報屋・劉健一の噂を耳にし
彼に救いの手を差し伸べる。

 

そして、この件をきっかけに歌舞伎町で
ある女と出会うかつての故郷中国で妹のように
かわいがっていた少女

    「小文」(シャオウェン)。

 

まさかの出会いに戸惑う武、貧困村から
抜け出す為故郷を捨て中国の家族を
捨て小文を捨て日本にきた・・・

 

歌舞伎町の深い闇の渦に巻き込まれながら
武基裕の戦いが始る。

 

そして、漆黒の黒い瞳でかつての自分と
同じ境遇と過去を持つ武基裕を見つめながら
嘲笑う「劉健一」・・・

 


かつての劉健一と夏美の2人と重なる運命を
辿った武基裕と小文、この二人の最後は
ハッピーエンドとなるか?




不夜城「長恨歌」~感想

 


1作目・不夜城、2作・目鎮魂歌に比べ
かなり大人しめな今作「長恨歌」。

 

1、2作目はSEX、
性的描写(レイプ・売春等)
、暴力表現は多く生々しかったが今回
は全くである。

 

かなり抑えてあるというより性的描写はなく
暴力表現も抑え気味なでした。

 

これによりミステリー・サスペンス要素を
強く感じました。

 


なにより面白かったのが主人公が劉健一と
同じような過去を持ち似た者同士といった
所でしたね。

 

たしかに武基裕が1作目の劉健一と似ている
感じでしたし所々1作目不夜城と被る所も
あり不思議と懐かしく感じる今作。

 

最近、アニメ・デュラララを見ていたせいか
劉健一が折原臨也とダブル要素が多く
実に彼の存在が気になる。

 

見せるもの、見せないものを使い分け
人を操る相変わらず人の心に入り込むのが
上手い男でした。

 

そこにかなり惹かれる為
この先の展開にワクワクさせられる。

 


2転3転とする物語と武と小文がハッピーエンドと
思わせぶりな展開に期待しつつドキドキを
楽しめる物語でした。

 




ダークな小説

 

ルゥー
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