中山七里の猟奇的なミステリー小説「連続殺人鬼 カエル男」描写は残虐だがストーリーは2転3転して面白い!!

ちょっと変わったタイトルとユニークな
表紙が気になり購入しました。

 

作家の中山七里さんはこの
「連続殺人鬼 カエル男」を執筆するにあたり
警察署内の描写が欲しく警察署内をウロウロ
徘徊して3回職務質問されたそうです。

 

コレを書いている時はただの
会社員で取材申し込みできなかったの事でした。

 

    無断で警察所内うろつくなんて・・・

しかも3回も職質を受けるとは
警察の方はなんと思ったのでしょう・・・

 

このミステリーがすごいの最終選考に
残り受賞はのがしましたが、
選考委員の評価は高く出版が決定したそうです。

 

警察所内徘徊、職質3回は無駄じゃな
かったようですね。

ルゥー
よかったですね(笑)

月~金曜日、
1日1時間で50ページ程読み進めれば
その週の土日の日に
3時間ほど使って読めば
読み終わるぐらいの物語だと思います。

ルゥーの一言感想
猟奇的な小説でした。

表紙とタイトルに惹かれてこの本を
購入しました。

まさかの展開を繰り広げつつ
人間の怖さと集団心理の怖さを描いた
お話でした。

ルゥー
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本と作家の情報etc・・

 

作家・中山七里

 

岐阜県 出身 

1961年 生まれ

活動期間2010年~

岐阜県の呉服屋の家に生まれる。

 

幼少期より常に本の虫で
将来は「本を書く人になりたい」と
話していた。

 

高校時代から小説を書き始め
投稿、応募するも
ひっかからず落選。

 

就職して 創作から身を引くのだった。

 

2006年ファンだった島田荘司のサイン会で
本物の小説家を前にして感銘を受け
20年ぶりに執筆を再開した。

 

その後2009年、
『さよならドビュッシー』で
第8回このミステリーがすごいで大賞を受賞。
『引用:Wikipedia




  • タイトル・連続殺人鬼 カエル男
  • ページ数 約403ページ
  • 2011年2月4日に発売された
    ミステリー小説。
  •  

    関西テレビが動画配信サービスU-NEXT
    タッグを組み『このミス』大賞ドラマシリーズの
    第4弾として2020年1月10日よりドラマ化しました。

     

    連続殺人鬼 カエル男
    総合評価
    レビュー件数 126件




    連続殺人鬼 カエル男~あらすじ

     

    舞台は埼玉県飯能市。

     

    事件の始まりはマンションの13階から
    口にフックをかけられ吊り下げられた
    女性の全裸死体。

     

    死体の側にはひらがなでかかれた幼稚な
    犯行声明文のメモ・・・

     

    警察が捜査中にもかかわらず
    第2の事件は起こる。

     

    そのたびに置かれているメモ

     

      「きょ・う・か・え・る・を・つ・か・ま・え・た・・・」

    で始まる犯行声明文。

     

    メディアはこの犯人をカエル男と呼び、
    警察の捜査は何の進展もないまま
    第3の殺人が起きてしまう・・・

     

    警察の信頼もガタ落ちに・・・

     

    そして、市内には未だ捕まらない
    殺人鬼・カエル男が次の獲物を狙っている。

     

    同じ市内で起こる猟奇的な連続殺人に
    近隣住民の不安と恐怖はつのり
    市全体がパニック状態に・・

     

    主人公・古手川和也と

    その上司・渡瀬、二人の刑事が追う

    カエル男の正体とはただの異常者なのか

    それとも・・・

     

    ルゥー
    ちなみに上司の渡瀬はテミスの
    剣の主人公でした。

    連続殺人鬼 カエル男~感想

     

    コイツが犯人かと匂わせといての目くらましが
    非常に巧妙でよくできていると思います。

     

    そしてまさかの3段落ちでしたが
    さすがに引き延ばし方にだれるかと思いきや・・・
    しかし、それが良かったです。

     

    ドラクエで例えるならバラモス倒したらゾーマが
    出てきたぞ、そいつを倒したら最後に
    エスタークがいたよ、みたいな感じです。

     

    そして市全体をパニック状態まで
    陥れた猟奇殺人鬼・カエル男の
    行為自体に意味を持たせた見せ方が
    非常に上手く、
    それが刑法39条

      (心神喪失者の責任能力を無しとする法)に

    つながり異常者が人を殺して
    心神喪失の為、罪を逃れ更生施設で
    治療後世に放たれる事への疑問と不満を
    ついた事件に仕上がってました。

     

    そのひきつけ方もうまかったと思います。

     

    途中途中でカエル男誕生のストーリーも
    織り込まれていていかにして
    こんな猟奇的な殺人をするようになったのか・・・

     

    何故、こんな人間になってしまったのかが
    わかるストーリー展開もその先の展開に
    興味をもたせる材料として
    面白かったです。

     

    印象的に残ったのはカエル男の
    正体よりもパニックに陥った
    住民達でしたね。

     

    人間が身近に不安と恐怖
    そしてその先に死を感じたら・・・

     

    健常者が異常者に変貌するさまは
    かつて読んだ漫画デビルマンの
    最終巻、確か5巻かな?

     

    それを彷彿させる描写でした。

     

    (もし、デビルマン5巻を読もうとするなら
    トラウマ覚悟で読んだ方が
    いいかもしれません。
    かなり過激な描写なので・・)

     

    最後に密かに第二のカエル男が目覚める
    終わり方、は個人的に好きでした。

     

    この本で不満があるとしたら漢字です。

     

    わざわざそんな難しい
    漢字を使わなくてもと思いました・・・

     

    ルゥー
    ドラマ「連続殺人鬼カエル男」はユーネクストで
    独占配信しております。
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