今回はホラー小説短編集を紹介します。
ホラーといっても中々愉快な話が多い、
ちょっとグロイところもありますけど・・・
じんわり、やんわり
コメディたっちな
感じのホラーです・・・多分・・
生まれるホラーが絶妙だよ。
本と作家の情報etc・・
作家・筒井 康隆
1934年生まれ
大阪 出身
短編「お助け」が
乱歩主催の雑誌『宝石』1960年8月号に転載。
デビュー作となった。
パロディやスラップスティックな笑いを得意とし、
初期には
ナンセンスなSF作品を多数発表。
1970年代より
メタフィクションの手法を用いた前衛的な作品が増え、
エンターテインメントや純文学といった境界を越える実験作を
多数発表している。
タイトル・「鍵」
ページ数・約246ページ
全16話 1994年・7月発売
鍵 | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 5件 |
(2018年 7月時点でのAmazonでのレビュー評価です。)
筒井康隆「鍵」~感想
基本ホラーですが
非日常すぎて笑える話から
とんちんかんな物語
そして、ジーンとくる悲しすぎる話まで
色々と詰め込んであり
楽しめる本でした。
20ページ前後の話が多く
深いようで浅い感じで読みやすいです。
中には2ページや4ページだけ
という短い話もありますが
読んだ後「・・・・」となる感じでしたが
笑いの中にシリアスホラーといった
感触の短編集でした。
短いからこそ気軽に楽しめる内容ばかり
暇なときに読むにはもってこいかも。
鍵~あらすじ
「鍵」30p
「佇むひと」21p
「無限効果」13p
自社製品を売りだそうとしたが・・
「公共伏廃殿」32p
そこで見たテレビタレントの実態とは・・
「池猫」2p
ホラーなのかギャグなのか分からない・・・
「死にかた」17p
オフィスで起きる
鬼による無差別殺人・・・
「ながい話」3p
ばばぁのイカレタ物語
僅かに3ページ。
「都市盗掘団」28p
事故によりゾンビに変貌、
悲しい悲しSF小説。
「衛星一号」4p
「未来都市」20p
地下工事を巡っての
電話コントストーリー。
「怪段」3p
「くさり」24p
「ふたりの印度人」6p
何度も追い払うが・・
最後には3人に増えて
やってきた印度人・・・
意味がわからないうえホラーなのに
少しニヤッとくる話
「魚」13p
川の真ん中に取り残される、アホな夫婦の話
「母子像」24p
妻と子を異空間へ・・・妻子を助ける為
残された主人公のとった行動とは。
「二度死んだ少年の記録」22p
飛び降り自殺をした14歳の少年。
ちょっとグロイ・・・
彼は屋上から落ち
ぐしゃぐしゃになった体で
46分間校内をうろついた。
スクールパニック。
描いてみたの動画を
あげています。
良かったら見に来てください。