京都を舞台に
狸に天狗、半天狗に
人間が入り混じった、てんてこ舞いな物語。
2013年にテレビアニメ化され
2017年に
「有頂天家族2」2代目の朝帰
続編が放送された。
ラストの疾走感ある胸熱な展開は最高です。
本と作家の情報etc・・・「有頂天家族」
作家 ・ 森見 登美彦
1979年生まれ
2003年 太陽の塔が
「第15回ファンタジーノベル 賞」を受賞
これを機に小説家デビュー
2006年 「夜は短し 歩けよ乙女」 で 山本周五郎賞などを受賞兼業作家として執筆活動していたが のちに専業作家になる。
『引用:Wikipedia』
タイトル 「有頂天家族」
2007年 9月 発売
ページ数 約357p
有頂天家族~レビュー・総合評価
Amazon・楽天「レビュー・総合評価」 | ||
Amazonレビュー件数 | 127件 | |
総合評価 |
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楽天レビュー件数 | 506件 | |
総合評価 |
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「有頂天家族」~感想
ひょうひょうとした掴み処のない
物語からギャグとシリアスを
絡めた面白い本でした。
狸のとぼけた雰囲気を
存分に発揮し描いた
矢三郎 は まさにアホ。
しかし、アホながらも
きっちり長男 次男 4男の事を
考えており
一番情に深く頭がいい狸です。
物語は矢三郎を軸に動き
事あるごとに問題を起こす展開です。
序盤の展開は ほぼ人物紹介、
中盤からそれぞれの対立の立ち位置が
見え始めます。
下鴨兄妹、洟川家の「偽右衛門」の
座を賭けた戦いは面白く
見どころ一杯でした。
洟川家の嫌がらせ
これに対し矢三郎と母のブチ切れ。
2人そろっての
「くたばれーっ!!」
母ちゃんあんなに温和だったのに・・・・
金閣、銀閣兄弟の
4男 矢四郎への
いじめに矢三郎がたじろぐ中
矢一朗が来てさすが長男と言わせる
展開。
金閣、銀閣兄弟の汚い策略 に
はまりピンチに駆けつけたまさかの
次男 矢二郎 兄さんの復活!!
父・総一郎の死で
4人の兄弟の心はてんでバラバラ
父の後を継ごうと奮闘する長男 矢一朗
世捨て狸の次男
本来ならとてつもない化け力を
持っているにもかかわらず
他の狸仲間からアホ呼ばわりされ
フラフラ生きる3男 矢三郎
頼りない気弱な4男 。
この4兄弟が最後にはガッチリ
心ひとつに暴れるさまは
痛快の一言でした。
狸 中心の物語ですが
天狗、人間が 良いこと言って
締めてるのも感慨深く良かったです。
「有頂天家族」~あらすじ
かつて京都の狸達の頂点に立ち
狸たちに尊敬され
京都に住まう天狗たちにも
一目置かれる存在であり
「偽右衛門」(にせ・えもん)として
狸界を束ねた偉大なる狸
その名を下鴨 総一郎。
しかし、彼は
妻と4人の息子達を残し
金曜倶楽部なるいかがわし組織に
捕まり狸鍋にされ
この世を去ったのだった・・・・
総一郎がこの世を去り
-
「偽右衛門」(にせ・えもん)この後釜を
虎視眈々と狙うは
洟川家に婿入りした
下鴨 総一郎の実弟 洟川早雲であった。
総一郎と早雲は
-
かつてから大きな確執があッた為、
そうはさせまいと
-
総一郎の長男「下鴨矢一朗」は
亡き父の遺志を継ぐべく
-
次期「偽右衛門」選挙に出馬。
しかし、洟川早雲は
-
偽電気ブランという酒の製造を一手に担い
この偽電気ブランで
-
人間界 狸界 天狗界に幅を利かせ
-
さらに金閣・銀閣と意地の悪い
息子2人に洟川親衛隊なるものまで
組織していた。
それに対し下鴨家は
-
生真面目で長男としての自覚・責任感から
-
父の後を継ごうと努力しているが
ここぞという時弱い長男 矢一朗
父の死がショックで
-
狸を捨てて カエルに化け
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神社の古井戸で世捨て狸となった
次男 矢二郎。
父・総一郎の化け力を一番濃く
受け継いでいるにも関わらず
父の死後も変わらず
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「面白きことは良きことなり」を
身上に人間の世界をフラフラと
-
あれやこれやに化け 面白おかしく
勝手気ままに暮らし 挙句一番の
-
トラブルメーカー
本作の主人公 3男 矢三郎。
普段は少年に化けているが
臆病な性格からすぐ尻尾をだしてしまう事から
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「しっぽ丸出し君」と呼ばれている。
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特技は 携帯電話の充電ができる・・・・
だが、果たしてこれが役に立つのか
立たないのか不明である。
-
4男 矢四郎。
「偽右衛門」の座を掛け
事あるごとに洟川家と対立する
下鴨兄弟たち
-
それを横目に「アホ狸どもと・・・・」呆れる、
矢三郎の師であり下鴨 総一郎の友でもあった
かつての大天狗「如意ヶ嶽薬師坊」こと赤玉先生。
その赤玉先生の元で共に
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天狗の教えを得た
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矢三郎と兄妹弟子
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元人間 鈴木聡美
事あるごとに 矢三郎にちょっかいを
出してくる 矢三郎 初恋の
半天狗。
名を弁天に変え鞍馬天狗達を従え
京都に存在する
-
怪しげな秘密結社「金曜倶楽部」の
メンバーの一人となり
京都の町中を暗躍する弁天こと半天狗・鈴木聡美。
人間社会に紛れて夷川家と下鴨家が
「偽右衛門」の座を巡り
京都で大暴れ。
その対立に矢三郎を使い
ちょっかいを出す弁天。
彼女は敵なのか味方なのか・・・・?
そして、夷川家の長女・海星から
父・総一郎を如何にして
狸鍋にされたのかを聞き
総一郎の死に
隠された真実を知った矢三郎は・・・・
そして、今度は矢三郎達の母が
金曜倶楽部の手に落ち
鍋にされようとされている!!
父の敵討ちの為 母を救う為
下鴨4兄弟が京都で吠える!!