![緊迫感せまる小説!時効まで24時間!自殺なのか殺人なのか?3人の供述から紐解かれる真実とは?横山秀夫「ルパンの消息」。](https://kyoukara-nani-yomu.com/wp-content/uploads/2019/12/time-1739632_1280-e1575775775973.jpg)
作家、横山秀夫の処女作になります。
横山作品を始めて読んだのがロクヨンでした。
ロクヨンを読んだ時、文字が語る力と丁寧な文体で
読みやすく物語がスッと頭に入ってくる文章構成に
作家、横山秀夫に興味をもち読んだ1冊です。
![](https://kyoukara-nani-yomu.com/wp-content/uploads/2019/10/img090-e1572013839322.jpg)
物語ではなかったかな。
うーん・・・
教科書通りの道筋を辿って
読んだ感じかなぁ・・・
本と作家の情報etc・・
(よこやま ひでお)
1957年 生まれ 59歳 元新聞記者。
東京都立向丘高等学校、
国際商科大学(現在の東京国際大学)商学部卒業。
1979年上毛新聞社に入社。以後12年間記者
として勤務。
1991年「ルパンの消息」が第9回サントリー
ミステリー大賞佳作を受賞したことを契機に退社。
1998年に「陰の季節」で
第5回松本清張賞を受賞し小説家デビュー。
2003年に刊行された『クライマーズ・ハイ』は、
著者が記者時代に遭遇した
日航機墜落事故取材の体験をまとめたもの。
しばらく体調を崩していたが、
2012年、7年ぶりに刊行した『64』が
ベストセラーに数千枚の原稿を捨てながら
作品の完成度を上げることに努力し
書き上げた。
「このミステリーがすごい!」と
「週刊文春ミステリーベスト10」で1位に輝く。
『引用:Wikipedia』
(代表作)
ルパンの消息 | |||
---|---|---|---|
総合評価 |
|
レビュー件数 | 125件 |
ルパンの消息~あらすじ
平成2年12月8日夜 巣鴨。
署長、幹部、刑事、、サツ廻り、記者などが集まり
どんちゃん騒ぎの某警察署の忘年会。
会も佳境に入った頃署長
後閑耕造(ごかん こうぞう)は
若い刑事からある知らせをうけた。
内容は15年前の女教師が失恋を苦に
校舎わきで飛び降り自殺した事件の
ことである。
過去、自殺で処理されたこの事件が密告により
他殺の疑いがあると浮上した。
ガセねたではと疑ったが本庁から回ってきた
情報ゆえ信憑性が高い為ネタ元は固かった。
さらに密告者の話では犯人は自殺した女教師の
元教え子たち
-
喜多芳夫(きた よしお)
-
竜見譲二郎(たつみ じょうじろう)
-
橘宗一(たちばな そういち)
の3人と思われると・・・
-
理由は・・・
女教師が自殺した時間帯に学校に忍び込んでいた、
との情報からこの3人が 女教師を屋上から
突き落としたのではとの見かただった。
-
15年たった今 何故・・・
そして、もしこれが殺人事件ならば
明日いっぱいで時効が成立する緊迫した状況・・・
時効まで24時間・・・
捜査の中で浮かび上がったのは高校時代に
3人が企てたルパン作戦なるもの。
それが一体この殺人事件とどう関係するのか?
ルパン作戦の目的とは・・?
ルパンの消息~感想
とうとつな始まりと時効成立まで24時間。
15年たった今何ごろとルパン作戦、容疑者として
浮かび上がった3人の高校時代の関係と気になる
要素の多い本でした。
15年前の過去を話す度に色々と
事件当日のことが細かく紐解かれる展開は
面白くもあったが・・・
回想の部分が長い。
ちょっと長くクドく感じ読んでいて
疲れてくる・・・
過去の回想はもう少し簡潔にいって
ほしかったかな・・・
作者の処女作という事で
-
ストーリー構成
-
展開のテンポは
いまいちな感じは受けたが発想は面白かったです。
![](https://kyoukara-nani-yomu.com/wp-content/uploads/2019/11/img094-e1572775998208.jpg)
ちょっと強引だったかなぁ・・・
処女作ということで読み手に分かり易くするために
意図して回想シーンをとても丁寧に書かれている
のは好印象でした。
横山秀夫先生の作品はとても読みやすく、
惹きつけられる要素や読後にスッキリとした
満足感をいただけるので色々とあさって
読んでいます。
おすすめの作家さんの1人なのでぜひ横山作品を
読んだことのない方は手始めに軽い気持ちで
読んでいただきたい。