読めば精神に異常をきたすがうたい文句の
ドグラマグラ。
1926年に作家デビューした
夢野久作が約10年(1935年)かけて
完成させた小説です。
この作品を発表後、
彼は1936年に脳溢血を起こし昏倒、
死亡しました。
江戸川 乱歩から
-
「わけのわからない小説」と評され
読めば一度は精神に異常をきたすとも言われた
奇書です。
表紙がちょっとあれですが・・・・
果たしてどんな内容なのか?
日本探偵小説三大奇書はドグラマグラの他に
があります。
読めば読むほど泥沼にはまっていく感じの1冊。
でも精神崩壊はおこしません!
本と作家の情報etc・・
作家 ・ 夢野 久作
1889年生まれ。
1936年3月11日(死去)。
福岡県福岡市出身。
父母が離婚したため、祖父・杉山三郎平に
育てられ、弘道館述義と
詩経、易経、四書五経を教え込まれる。
異母兄弟らの中で孤立し孤独な少年時代を送る。
1926年(大正15年)には、
「あやかしの鼓」を雑誌『新青年』の懸賞に
発表して二等に入選、作家デビューを果たす。
1926年(大正15年)にのちの
『ドグラ・マグラ』の原型となる
『狂人の解放治療』を執筆開始する。
1929年(昭和4年)に発表した『押絵の奇蹟』は
江戸川乱歩から激賞を受けた。
1936年3月11日、渋谷区南平台町の自宅で、
父の負債処理を任せていたアサヒビール重役の
林博を出迎え、報告書を受け取った後、
「今日は良い日で…」と言いかけて笑った時、
脳溢血を起こして昏倒し、そのまま死亡した。
『引用:Wikipedia』
なっています。
ドグラ・マグラ (上) | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 123件 |
ドグラマグラ上巻~あらすじ
大正15年、 九州帝国大学医学部精神病科
の地下の独房で目覚めた主人公。
目覚めた彼は記憶を失っており自分が
誰かもわからないず何故、こんな
場所で寝ていていたのか考える・・・
しばらくすると隣の独房から聞こえてくる
少女の声
-
「お兄様・・お兄様・・・」と
少女はあなたの手によって殺された
許嫁と名乗る。
そして、
-
「生き返り墓からはいでてここに来たました。」
-
絶句する主人公・・・
自分が誰かもわからない上自分の妻と
なる女性を殺しその亡霊と喋っている。
自分はおかしいのか、
だから、こんな所に閉じ込められたのか・・・
一人の男が主人公に告げる。
彼は語る何故、君がここにいるのか・・
殺人事件解決の為に君は精神病治療の
実験台にされたと・・・
-
失った記憶・・
その記憶の中に
殺人事件解決のカギがある。
自分が一体何者なのか?
生き返ったあの少女は一体・・?
自分を取り戻すべく主人公は男と
行動を共にするのだった。
そして、正木敬之なる男が発案した
精神病治療狂人の開放治療とは一体
なんなのか?
ドグラマグラ上巻~感想
まずこの本が昭和10年に発売された
事に驚き。
内容は難しく素直に理解しがたく
-
正木敬之・・イヤ 夢野久作、
彼の頭の中はどうなっているのか
どうしたらこんな発想が出てくるのか?
気ちがい、狂人を引き起こすメカニズム。
そして作中にでてくる胎児の夢。
作者が10年もかけて作り上げたこの
作品に異常性を感じる本でした。
そして、読む事に苦痛を感じました
決して読みやすい本ではない。
ただ、この本の内容が可能であれば
とても恐ろしくゾゾッとします。
気ちがいとは脳みそ、精神、人間とは
何なんですか・・・
そんな問いかけをされた気分でした。
にて配信しています。
U-NEXTについては
下記のブログにて詳しく
書いていますのでよかったら
参考にしてください。