ブックオフで見かけ独特な感じの雰囲気を
感じ手にとり中をチラ見、巻末最後の1文と
帯のあらすじを読んで
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購入(税込み200円)しました。
人には見せれない話せない人間の暗い部分が
淡々と描かれた作品でした。
猜疑心(さいぎしん)
相手の行為などをうたがったり、
ねたんだりする気持ち。
『引用:Weblio辞書』
猜疑心を上手く書き上げている。
読み進めるほど不安になる1冊。
本と作家の情報etc・・
1952年 10月 生まれ
夫は同じく小説家の藤田宜永。
1972年(昭和47年)4月、成蹊大学文学部英米文学科に入学。
吉祥寺で1人暮らしを始める。
大学在学中から作家となることを志し、小説を書き始める。
1976年(昭和51年)3月、大学を卒業。
同年4月、本に近い場所ということから、出版社に
就職、編集者となる。
1977年(昭和52年)7月、出版社を退職し、
フリーの編集者、ライターになる。
エッセイ集『知的悪女のすすめ』の企画をいくつかの
出版社に持ち込み始める。
山手書房(当時)で、自分で書けばいい、と言われ
自ら企画に沿ったエッセイを書く。
1978年(昭和53年)7月、
エッセイ集『知的悪女のすすめ』が刊行、
ベストセラーとなり、エッセイストとしてデビュー。
1985年(昭和60年)、『第三水曜日の情事』を上梓、
小説家デビューを果たす。
2009年に父親、2013年に母親を亡くしこうした経験が
反映されており、人の生や死、老いなど、人生の
折々で体験することをすくい取った作品が
多くなっている。
タイトル ・「二重生活」
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キャスト
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白石 珠 - 門脇麦
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石坂 史郎 - 長谷川博己
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鈴木 卓也 - 菅田将暉
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篠原教授 - リリー・フランキー
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他
二重生活 | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 16件 |
(2018年 8月時点でのAmazonでのレビュー評価です。)
二重生活~あらすじ
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「文学的・哲学的尾行」
ある不特定の人間を目的もなく尾行し
尾行対象者の記録を取ること。
このことに興味を抱いた
白石珠(院生 25歳)はある日突然それを
実行に移した。
ふらりとなんとなく一人の男の後をつけた・・・・
尾行対象者の不倫を知ってしまった珠は
自分の恋人も自分が知らないだけで実は
他の女性と・・・・
これまで普段の生活から気にも留めなかった
ことが対象者の不倫事情を知るたびに
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恋人卓也にたいしての疑惑・・・
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もしかして・・
が妄想を掻き立てる。
卓也からの
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「うん、・・・ちょっとね・・」の
気のない返事からも疑心が始まり
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珠の心の中で勝手な妄想から嫉妬心が沸き
猜疑心に取り込まれ徐々に精神の安定を失い
つつあった・・・・
そんな折、突如尾行対象者に自分の正体が
ばれてしまう・・・
名前・携帯番号・住んでいる場所まで
対象者に知れた珠は2人で会って話をする
こととなった。
彼女は対象者に何を語り対象者を納得させるのか・・・
そして、尾行され続けた男は語りだす・・・
二重生活~感想
全体的にぱっとしない物語で終始盛り上がりに
欠ける本でした。
読み進んでいても起伏のない物語が続きます。
読んでいて眠くなる方もいるのではと
思うくらい淡々とした物語。
もしかしたらの疑惑が猜疑心に変わっていく
進め方はつまらないわけではないが
結末だけが気になる本になってました。
主人公・白石 珠が実行する
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「文学的・哲学的尾行」
の中で尾行対象者の浮気を目撃。
それを恋人・卓也と重ねてしまい
卓也に対する猜疑心が膨らみ続ける。
疑惑に憑りつかれた珠がいつ爆発するのか、
珠が妄想するつじつまの合う卓也の浮気の
妄想はどういった結末を見せるのか。
それは珠の妄想ではなく現実に・・・
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など気になる所は点々とあるのですが
主人公・白石珠があまりにも無感情すぎるのと
物語に起爆剤がなくさらにキャラクターに
魅力を感じないため中盤ぐらいから
ダラダラと物語が進みラストが気になるだけで
惰性で読んでる始末でした。
読めば読むほど引き込まれる内容の
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物語ではないですが恋人・夫婦といった
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男女間の特別な関係の中で生まれる特殊な
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感情、心理からくる恋人に抱く猜疑心は
どこからわくのかをオーバーでは
ありますが上手くまとめて描いてある本だと
思います。
目的ははっきりしているし、ストーリーは
分かりやすく良いが物語に惹きつける何かもない・・・・
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ただ、ただ主人公・珠の恋人・卓也に
対する浮気の疑惑、妄想がまとまり付きラストの
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結果だけが気になる物語でつまらなくはないが
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面白くもなくなんかふらふらした物語に
ボーと溶け込んで読んでいた感じで読み応えの
ない本でした。
最後の1文で
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珠のよからぬ一面が芽生えた瞬間はなんか
ハサミ男のような終わり方で少し心の中で
にやっとなりました。
(文庫)約370ページと
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程よいページ数なのと深く掘り下げない物語
なのでちょい読みには丁度よい本だと思います。