ついに最終巻を迎える小説ドラゴンクエスト4。
ライアンから始まり
アリーナ、マーニャ、ミネア、トルネコと
仲間がそろい世界を救う冒険の旅が始まります。
デスピサロの思惑に帝王エスターク復活など色々
なものがギュッと詰まった最終巻です。
読める1冊だったよ。
本と作家の情報etc・・
著者 久美 沙織
1979年、『小説ジュニア』(後の『Cobalt』)
4月号において、山吉 あい名義で、
『水曜日の夢はとっても綺麗な悪夢だった』
にてデビュー。
1981年、初の単行本『宿なしミウ』が出版される。
この後、コバルト文庫を中心に活躍する。
1989年、新潮文庫より『MOTHER』が出版される。
それまで後書きなどからゲーム好きであるとは
知られていたが、久美沙織にとってこれが初の
ゲーム関連作品であり、これを皮切りに
『ドラゴンクエスト 精霊ルビス伝説』など
エニックス関連作品などのノベライズを手がける。
以後、ホラー、ミステリーなどのジャンルにも
一定の成果を残し、現在に至る。
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小説・ドラゴンクエスト4
ドラゴンクエスト4「天空夢幻」~あらすじ
8人のうち7人の戦士がそろい
後1人、バトランドの戦士ライアンを迎える
のみであった。
勇者一向を待ち受けるは進化の秘宝で
人から魔族へと生まれ変わったマーニャと
ミネア姉妹の父の仇、バルザックこと
キングレオ!!
そして、バルザックはアリーナ、クリフト、
ブライの故郷サントハイム城を根城とし
魔物達の住みかにしていた。
サントハイム城は魔物たちのせいでかつての
面影はなく廃墟と化しこれを見た
サントハイム王女・アリーナ姫がブチ切れる!!
そして勇者一行はライアンの故郷バトランドに
「天空の盾」がある事を知らされるのだった。
天空の盾・天空の鎧・天空の剣、
これら全てをそろえる為、勇者達は
世界中を駆け巡る・・・
そのころ魔界ではデスピサロが地獄の帝王
エスタークの復活が近いと魔物たちを集め伝えた。
エスターク復活を機に人間界への全面戦争に
いきり立つ魔物たち・・・
その一方でロザリーヒルに隠れ住むロザリーに
人間たちの魔の手が押し寄せていた。
それを聞きつけたデスピサロはエスターク復活を
見届けず一人ロザリー救出に向かった・・・
そしてその裏で勇者達やデスピサロの行動を見つめ
一人不気味な嗤いを浮かべる
ジャコーシュの姿があった・・・
彼は嗤う
「これで天も地も魔もすべて我のものだと・・・」
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ジャコーシュ・・・
この男の計画はいつから始まっていたのか・・・・
小説 ドラゴンクエスト4 「第4巻天空夢幻」~感想
これでドラゴンクエスト4の全ての物語が
終わる訳ですが他の巻にくらべ物語(イベント)が
多く第1第2第3巻の旅の途中で出会った
サブキャラ達との出会いもあり楽しめた1冊でした。
てか、ライアン10年も旅してたんだ・・・
なんて所にも驚きでした。
個人的に第1巻での、あのホイミンとの出会いには
まさかここで登場には少し感動もありました。
展開も早く物語のテンポもいいのでサクサクと
読める1冊です。
8人という大人数ながらきっちり一人一人個性が
際立っていて戦闘場面での役割やみんなで相談し
合う場面、3人、4人でこれから先の世界の
行方や不安を勇気づけあい語る様など
仲間と冒険してるなといった感じで楽しませて
くれます。
最後、8人全員それぞれ光に包まれそれぞれ
新たな道に進むために帰っていくエンディングは
個人的に良かったです。
4冊で一つの物語となり長く感じますがゲームとは
違い8人それぞれの物語があり悩み、問題、出会い
がある。
それが最後一つにまとまり8人が力を合わせ解決へ
向かう良い冒険物語でした。
さらに敵であるデスピサロとロザリーの物語、
デスピサロの最後も中々敵ながら悲劇的でしたが
適役以上の存在感が良かったです。
長いようで短かったドラクエ4の物語でしたが
ドラゴンクエストが今でも人気の理由がなんとなく
わかるシリーズだったと思います。