短篇 6話収録。
-
ハッピーエンドなしの
-
ダークストーリー!
マフィヤに
-
薬に売春、不正入国者
-
全編 悲惨 全員救いようがない
-
クズになり下がる物語。
でもこんな本も病みつきになる・・・・
入れようとして堕ちていく人間の姿に
快感が・・・・
本と作家の情報etc・・
作家 馳 星周
1965年2月18日 生まれ
本名坂東 齢人(ばんどう としひと)。
ペンネームの馳星周は本人がファンである
スター周星馳の名前を逆にしたものである。
北海道苫小牧東高等学校、
横浜市立大学文理学部卒業。
大学時代は内藤陳が経営する新宿ゴールデン街の
バー深夜プラス1で
バーテンのアルバイトをする。
作品は
ノワール小説(暗黒小説)であり、
謀略戦、
騙し合いがストーリーの軸となっている。
外国人マフィアややくざ、
不良少年といった暗黒社会の住人が
登場人物のメインだが、
閉塞感に満ちた日々を送る普通の
人々を題材とした作品や、
テロリズムや戦争を題材とした作品も見られる。
サッカーが好きで、好きな国はスペイン。
写真撮影も趣味で、
ペンネームでウェブ上に投稿もしている。
パンク・ロックのファンで、
BLANKEY JET CITYを高く評価する。
タイトル・「古惑仔~(チンピラ)」
ページ数 246p
2009年 7月 25日 発売日
古惑仔~(チンピラ) | |||
---|---|---|---|
総合評価 |
|
レビュー件数 | 7件 |
(2018年 9月時点でのAmazonでのレビュー評価です。)
古惑仔(チンピラ)~あらすじ
日本人のコック武は同じ料理屋で働く
阿明に誘われ売春バーへいった。
そこで出会った女シャオフェイ
に惚れこんで彼女に売春をやめて
一緒に逃げて暮らそうともちかけるが・・・
香港へ遊びに来た
日本のある組の親分の娘里美。
その里美の香港観光の
付き人として駆り出された
チンピラ家健。
たわいのないチンピラの日常が
描いてあると思いきや・・・
日本人の涼子はマレーシア人の
アセンとレストランで食事中
会話の中でアセンの友達ミーナが
血を吐き病気だと知った。
ミーナは日本に売春で金を稼ぎに来た
密入国者。
高額な料金を取られと知りながらも
-
闇医者に行きたいが
-
ミーナは稼いだお金を
騙しとられていた ・・・
そんな時耳に入ったのが安く診察
してくれる闇医者がいるとの話だった。
しかし、その闇医者は合うには
-
中国マフィアの
ボスの王唯の許可が必要だった。
はたしてすんなり紹介してもらえるの
だろうか・・・・
ミーナを助ける為
不安を胸に涼子は王唯と合う決意をする
のだった・・・
密入国で日本に働きに来た
一方(イーファン)日本に来た最初の
1年は仕事がありお金も稼げて
順調だった。
日本で全てが上手くいくと信じた。
一方は故郷の国にいる
-
恋人 淑絹(シュージュエン)を
日本へよんだ。
その年2人は最高のクリマスを迎えた・・・
しかし、2年後彼ら2人は堕ちるとこまで
堕ちていた 。
-
薬に売春、詐欺、強盗
-
レイプ ・・・
-
いったい2人になにがあったのか・・・
不正入国者の厳しい現実を描いた
44ページのストーリー。
板前として働く
日本人、良は常連のお客
佐藤の口利きで裏カジノへ。
-
裏カジノで働くディーラー
メグに惚れこみ徐々に借金が膨れ上がる。
取り返しのつかな程の
金額に気づいた時自分は佐藤にメグに
カジノで嵌められた事に気付く。
-
そして、良は
-
佐藤、
-
メグ、
-
カジノに復讐するが・・・・
5年前 蛇頭の手配した船で
-
密入国したのは15人・・・
久しぶりに集まった時その数は9人だった。
-
6人・・・・
この5年で6人の同士が減った。
6人とも自分とあった直後に
死んでいる。
カラオケボックスで集まった9人のうち1人
阿扁 がそれを思い、ため息をついた。
不正入国者は一回つまづけば
堕ちるだけ・・・
そして運悪ければ死ぬ・・・
楽しくカラオケボックスで
仲間と騒ぐなか銃を隠しもつ阿扁も
-
そのうちの一人だった・・・
いったい彼の身に何が・・・
古惑仔(チンピラ)~感想
この人の本はたまに無性に読みたく
なる時があります。
救われないダークな話ばかりですが
そこが面白い!!
主人公は
-
利用される「カモ」
-
「クズ」と
-
卑屈で卑小な人間ばかり
だから全編救われない。
堕ちるとこまで堕ちて
終わるハッピーエンドなし!!
そんな話ばかりだが
そんなストーリーの空気も
-
個人的には好きだから、たまにこの人の
グレイでダークなストーリーを
平穏な日常を離れて堪能したい。
そして、 こんな方にもいいかもしれない。
各話40pほどで短くまとまっているので
ちょい読み程度に手軽に読めます。
救えない話ばかりだけど
-
ホントくせになるよ
-
馳 ワールド・・・