すべてがFになるに続く面白さ!『S&Mシリーズ』第3弾「笑わない数学者」森博嗣

S&Mシリーズ第3弾 「笑わない数学者」。

 

結構前に読んだ本ですが今読んでも
楽しめる1冊なので感想、
あらすじをまとめて記事にしました。

 

S&Mシリーズは何が面白いか。

 

1つは人間関係図。

 

魅力的な登場人物が多いのもこの
シリーズの見所です。

 

シリーズを追うごとに前回の事件の関係者が
絡んでくる所も面白いです。

 

意外なところで意外な人物が絡んで
いたりつながっていたりとある意味、
伏線回収になっていたりもします。

 

ここであの回の伏線回収するんだみたいな
感じで回を追うごとに色々と楽しめます。

 

2つ目は犀川、西之園萌絵のコンビ。

 

女子大生と助教授のコンビで生徒、先生、
友達以上恋人未満?的な2人の関係は
どうなるかなと・・・・

 

噛めば噛むほど味があるシリーズです。



ルゥーの一言感想
素直に楽しめる推理小説!!
すべてがFになるに続く面白さがある!
密室、消える銅像、引きこもりの
不気味な数学学者。
自由の定義を求めた
儚いラストは犀川先生の
解釈がグッと沁みるよ。
ルゥー

本と作家の情報etc・・

 

    作家 森 博嗣(もりひろし)

 

  

 

  • 1957年 生まれ
  •  
     

  • 元 名古屋大学助教授
  •  

    1995年の夏休みに
    処女作『冷たい密室と博士たち』を
    約1週間で執筆しデビュー後から非常に
    ハイペースデビュー3年目以降は年に
    10作品以上が刊行される状態。

    デビューから10年ほど過ぎた頃から、
    趣味に使う時間を増やすため
    刊行ペースを落とした。
    『引用:Wikipedia




     デビュー作 「すべてがFになる」

     代表作 スカイ・クロラ

    ルゥー
    森先生の代表作でもあります
    スカイクロラは映画にもなりました。
    サントラが結構気に入ってます。
    綾香さんが主題歌を歌いましたね。
  • タイトル 「笑わない数学者」
  • 発売日 1999 7月
  •  

  • ページ数 約344p
  •   
    笑わない数学者
    総合評価
    レビュー件数 52件




    「笑わない数学者」~あらすじ

     

    12月25日 クリスマス。

    犀川創平は那古野市商店街通りに
    あるナナちゃん人形の前で
    西之園萌絵と待ち合わせしていた。

     

    同級生、片山和樹の祖父天王寺家で
    行われるクリスマスパーティーに
    萌絵が誘われその付き添いで 
    犀川も出席することとなったのだ。

     

    当初はパーティーに出向く気は
    なかったが片山和樹の祖父が 
    有名な数学者、天王寺翔蔵博士と知り
    犀川もそのパーティーに出席にする
    ことにした。

     

      その、道中・・・・

     

    萌絵は犀川の気を引くため
    片山和樹から聞いた銅像消失について
    話し出す。

     

    それは、12年前クリスマスパーティーで
    天王寺 翔蔵が出した謎解きだった。

     

    天王寺翔蔵は解けた者に天王寺家の
    跡取りとなる資格を与える
    と言い出した。

     

    その謎とは天王寺家の庭にある
    高さ約6メートル、重さ20トンの
    ブロンズでできたオリオン像を
    天王寺翔蔵は瞬く間に消したのだった。

     

    そして、気づけばオリオン像は
    元の位置に戻っていた・・・・

     

    いや、現れていたのだった・・・

     

    目撃者は親戚10数名多数の
    目撃証言もあり萌絵は犀川に
    そのトリックについての意見を求めた。

     

    犀川はただの勘違いじゃないのかなと
    笑いながら 

      「どーでもいいよ」

    そんな話と言わんばかりに流し
    個人的ファンである天王寺翔蔵に
    会える事に一人浮かれていた。

     

    そして、天王寺家のパーティーで
    天王寺翔蔵はまたも12年前と同じく
    高さ約6メートル、
    重さ20トンのブロンズでできた
    オリオン像を消したのだった。

     

      犀川、萌絵 

    天王寺家親戚一同はただ、
    ただ唖然・・・・

     

    天王寺 翔蔵は語る1つだけ真実を
    教えよう。

     

    正面ゲートにオリオン像はない。

     

    お前たちは真実を観察したんだ。

     

      なのに・・・

    なぜ不思議な顔をするお前たちを
    悩ませているものの正体は何だ。

     

    それを、自問せよ。

     

     

    オリオン像が再び現れた事に気づいた
    時その像の下に1つの遺体が
    横たわっていた・・・



      

    「笑わない数学者」~感想

    今回は クリスマスに起きた事件。

     

    頭の体操にも丁度いい数学問題
    犀川創平、西之園萌絵の男女のやり取りと
    面白い場面もあり楽しめます。

     

    S&Mシリーズの中では

      「すべてがFになる」の

    次に面白い物語でした。

     

    オリオン像消失のトリックも
    何となく分かる程度で
    数学者天王寺翔蔵

         VS

    犀川創平との頭脳戦での対立関係は中々
    面白く楽しめました。

     

    相変わらずの密室殺人ですが
    天王寺家の人々と天王寺翔蔵との
    因果関係

      誰が殺し
      殺され

    読みながら自分なりの推理を楽しめて
    引き込まれるストーリー展開も魅力的でした。

     

    自宅の地下室で
    誰とも会わずこもる老人
    天王寺 翔蔵・・・

     

    すべてがFになるで登場した
    真賀田四季を感じさせる知的さと
    不気味さがありいい味を
    出しています。

     

    この老人のおかげで最後まで
    楽しめた物語でした。

     

    こんな本も読んでます。

     

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