今回は必ず2回読みたくなる
が謳い文句の小説
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「イニシエーション ・ ラヴ」。
監督 堤 幸彦さんにより
2015年5月23日映画化されましたね。
キャストは松田 翔太さん 、前田 敦子さん 他
公開前は キャストの前田敦子さんに批判殺到でしたが・・・
映画公開後はそんな評価どこいく風で
名演技だったと絶賛でした・・
ストーリーは知っていたので映画館で見るまでもないと
思って、みませんでしたが・・・
しかし、この小説をどう映像化したのか
そこは中々、興味深いです。
そこが作者の思惑どおりかも・・・てね。
本と作家の情報etc・・
作家 ・ 乾くるみ
1963年10月30日 生まれ
静岡県静岡市出身、静岡大学理学部数学科卒業。
男性。
別名義である市川 尚吾(いちかわ しょうご)名義では
評論活動を行っている。
大学在学中に江戸川乱歩賞に初応募するが、
一次選考にも残らなかった。
大学卒業後はIT企業に就職し、ソフトの開発業に従事する。
1998年に『Jの神話』で第4回メフィスト賞を受賞し、34歳で作家デビュー。
2004年に刊行した『イニシエーション・ラブ』はその年の「このミステリーがすごい」で第12位、
「本格ミステリベスト10」で第6位と高く評価される。
イニシエーション・ラブ | |||
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総合評価 |
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レビュー件数 | 704件 |
(2018年 8月時点でのAmazonでのレビュー評価です。)
イニシエーション・ラブ~あらすじ
数合わせの為に参加した合コンで
主人公 ・ 大学4年の鈴木は
合コンで知り合った短髪の女性・繭子と
付き合うようになる。
2人の交際は順調に進み
大学も無事卒業鈴木はやがて社会人となり
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2人の恋は遠距離に・・・
やがて2人の間にズレが生じ始めるが・・・
果たしてそのズレとは・・・
「2回読みたくなる」が謳い文句の
恋愛 斜述小説。
イニシエーション・ラブ~感想
2回読みたくなるに惹かれて購入し読んでみましたが
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・・・・うーんでした。
確かに最後の2行の文章で
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「はぁっ・・・?」と
一瞬、頭の中がまっ白に・・・
いままで主人公だと思ってきた人物が
入れ変わっていて
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あんた・・誰・・?状態でした・・・
これで、もう一度読み返したくなる気に
確かに・・・させます・・・
しかし、ちょっとこれは
斜術トリックとしてはズルいと思いました・・・
先入観を刷り込ませ読者を欺くとはちょっと違う斜術・・・
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勝手な考察に一人「うーん・・」とうなってしまう本でした。
物語は男女の恋愛物語を軸に
日々の坦々とした出来事を描いています。
正直、面白いストーリーではなかったです。
中盤まで読んでこれで一体どう2回読みたくなるのか
さっぱりでした。
つまらない恋愛ストーリーを淡々と読み
最後の2行でグサリとこんな感じです。
しかし、個人的な考えですが
もし作者の意図がわざとストーリーをつまらなくし
読み手に興味を失わせつつも
このつまらない恋愛ストーリーを読ませる原動力、
謳い文句の
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「必ず2回読みたくなる」の答えを知りたいが為に
読み続けるだろうと計算して斜術を入れ込み
入れ替わりの目くらましにしたのを隠す計算があったのではと・・・
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「必ず2回読みたくなる」を目にした時点で
本を開く前からすでに作家の術中にかかっていた、と思うと
凄まじい作品ではないかと思います。
そういった発想はスゴイと感心しつつも
やっぱりズルいとも思ってしまう・・・
読後は二度と読むかと思いましたが
後々、考察してみると僕の勝手な先入観と思考停止の
読書による完全敗北です。
読み手を欺く新たな手法だと思いました。
僕のように頭真っ白「はっ・・・???」となるか。
「やられたぁ・・」と思うか。
「なるほど・・やっぱりね」と見破るか。
苦行のつまらない物語を読み続け
最後の2行を読んだ後
この本の評価が初見読者1人1人によって大きく変わる本です。
ただ、この本を読んで感じた事は
2回読みたくなるの謳い文句よりも・・・・
この本に登場するあの彼女にはドン引き・・・
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そこまでするか・・・そして、怖いっ!!
彼女の不自然な行動と理由を推測すると・・・・
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・・・ゾクッとします。